アイコン 新型コロナ関連融資/返済状況と景気動向

Posted:[ 2024年4月 9日 ]

2023年度、新型コロナウイルスの影響で業績悪化した企業を支援する「ゼロゼロ融資」による「ゼロゼロ(コロナ)融資後倒産」が増加しました。融資件数は前年比54.3%増の699件で、約440社の平均借入額は約5800万円。これにより、融資喪失総額は推計823億2200万円に達しました。

政府系金融機関と民間金融機関によるこの融資は2020年に始まり、2024年4月に最後の返済ピークを迎えます。現在、85.0%の企業が条件通り全額返済できると見込んでいますが、13.0%の企業が返済に不安を抱いています。

 



スポンサーリンク

景気面では、金融市場が好材料となりながらも消費者の節約志向や自動車業界の課題が続き、景気は小幅に悪化しています。一方で、インバウンド消費や設備投資などが景気を支えています。加えて、マイナス金利政策の解除など経済の正常化に向けた動きも進んでいます。

しかし、業種によっては返済に不安を抱く企業が増加し、飲食料品小売業界では特に高い水準となっています。このような中で、金融機関や政府の支援が重要視されています。今後は事業再生や経営改善への政策転換が見込まれますが、人手不足や物価高などの課題も見逃せません。企業と支援機関の連携が、経済の安定的な回復に向けて重要となります。

 


スポンサーリンク

HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

 




スポンサーリンク

スポンサーリンク