アイコン 2年間のダウ、日経、上海、KOSPI、BTCの月別相場推移


ここ2年間、証券市場は新コロナウイルスに感染し翻弄されているが、大幅な下落から、各国の金融緩和策、財政投融資により回復どころか倍返しで上昇を遂げてきた。
しかし、米国のインフレ懸念は指数で明らか、緩和した金融の引き締めにかかり、テーパーリンクどころか、金利上昇が喫緊の課題となっている。それを受け、証券市場は下押し圧力が強まっている。

ここ10年間大金融緩和策下の日本は蚊帳の外として、米国は消費経済、GDPの約7割を構成する消費が堅調でインフレが際立つようになっている。
これは一概に消費購買力だけの問題ではなく、資源・エネルギー高による大幅な生産者物価の上昇が製品・商品に価格転嫁され、それも購入せざるを得ない消費者という構図にもなっている。
新コロナで消費が抑制され、その分の購買力の勢いに高くても購入して現状インフレとなっている。また、新コロナにより生産量の減少に伴い、メーカーや商社の買占めにより生産者物価が押し上げられていることにもある。
世界の消費を牽引する米国、インフレ抑制策は資源エネルギーの沈静化の役割も担っている。

スポンサーリンク

世界最大の原油生産国の米国では原油掘削稼動リグ数が675本(20年1月末)から新コロナの打撃を受け減少したものの現在491本と戻っておらず、原油高の原因はひとえにバイデン米政権の政策にあるといえる。原油価格高騰はOPEC+αにすべての責任があるとの誤報が続いている。

輸入はほとんどがドル決済、
米金利上昇、対ドル為替安、特に外貨不足の国は輸入するにも、自国通貨換算ではこれまで以上の価格で輸入することになり、調達コストが上昇、しかし、消費者が高いことから買わなければ、価格を上げることは困難となり、経済は低迷することになる。
世界経済からしてみれば、資源エネルギー価格を冷やすことも必要な時期になってきている。

株価は米金利高基調に、すでに外国人投資家は海外マーケットから投資金を引き上げにかかっており、その証拠に隣国など新興国は株安・為替安のW安となっている。
仮想通貨市場も米金利上昇により、機関投資家などはリスク資産からの撤退により、価格を下げているが、所詮、仮想通貨の顔をしたカジノ相場、資金あまり現象により、そうした資金の遊び場となっている。
イーロン・マスクの余興のツイッター砲も北朝鮮並みに撃ちすぎて仮想通貨の世界でも既に不感症になっている。


スクロール→

月末

日経平均

米ダウ平均

KOSPI

上海総合

BTC

 

ドル

指数

指数

ドル

20/1月

23,642

28,879

2,203

3,079

8,382

2

23,180

28,519

2,167

2,928

9,637

3

18,974

22,637

1,787

2,852

6,865

4

19,208

23,293

1,850

2,814

7,213

5

20,542

24,271

1,965

2,867

9,254

6

22,486

26,062

2,135

2,941

9,475

7

22,529

26,385

2,196

3,289

9,592

8

22,901

27,821

2,350

3,374

11,640

9

23,306

27,733

2,372

3,289

10,642

10

23,451

28,005

2,358

3,302

11,882

11

25,384

29,124

2,504

3,345

16,657

12

26,772

30,148

2,756

3,400

21,979

21/1

28,189

30,821

3,089

3,566

34,739

2

29,458

31,283

3,092

3,577

46,291

3

29,315

32,373

3,032

3,443

54,840

4

29,426

33,803

3,165

3,454

57,066

5

28,517

34,270

3,169

3,509

46,400

6

28,943

34,289

3,259

3,576

35,823

7

28,118

34,798

3,255

3,514

34,429

8

27,692

35,243

3,183

3,495

45,680

9

29,893

34,688

3,142

3,627

45,924

10

28,586

35,055

2,990

3,574

57,895

11

29,370

35,848

2,964

3,539

60,671

12

28,514

35,641

2,988

3,627

49,295

1/28

26,717

34,160

2,663

3,361

36,565

 

米国の生産者物価変化指数とWTI価格の推移
0129_02.jpg

[ 2022年1月29日 ]

スポンサーリンク
 

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

スポンサーリンク
 

 

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  

 

 



PICK UP


破産・小口倒産一覧