任天堂が次世代家庭用ゲーム機「スイッチ2」の米国向け予約を24日に開始した。価格は従来モデルから大幅に引き上げた450ドル。それにもかかわらず、ウォルマートやベストバイ、ターゲットなどの主要小売各社では即日完売となり、実店舗にも早朝から行列ができるなど、北米市場の根強い任天堂人気を印象づけた。

画像は任天堂公式サイトより
■米国内の大手量販店やECサイトが一斉に予約受付をスタート
任天堂は同日朝、プロモーション動画を通じて発売日を6月5日とし、価格を450ドルとすることを正式に発表。それに合わせ、米国内の大手量販店やECサイトが一斉に予約受付をスタートさせた。
価格は初代スイッチ(299ドル)やスイッチOLEDモデル(349ドル)を大きく上回る設定。インフレが続く米国においても、450ドルは決して安くはない価格帯だ。実際、米労働省が発表する3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.5%上昇しており、消費者の可処分所得は圧迫されている状況にある。
■ それでも「買う」 ブランドへの信頼と高スペック期待
こうした中でもスイッチ2が瞬時に売り切れたのは、任天堂ブランドに対する根強い信頼と、コロナ禍以降の「家庭内エンタメ」需要の持続が背景にあるとみられる。また、公式発表では詳細なスペックは明らかにされていないが、ソーシャルメディアでは「4K対応」「新型ゼルダ同時発売」といった高性能や目玉ソフトへの期待感が消費行動を後押ししている可能性もある。
■ 予約開始直後に完売 ECサイトはアクセス殺到
予約受付開始と同時に、各小売のECサイトにはアクセスが殺到。SNS上では「カートに入れても買えない」といった投稿が相次いだ。高まる期待と限定供給が、熱狂的な購入行動を生み出している。
■ 今後の動向:品薄戦略か、供給調整か
北米における需要過熱と供給不足の構図は、スイッチ初代発売時とよく似ている。任天堂としては、「即完売」という演出を通じて市場の注目度を高め、次段階の需要を計画的に喚起する狙いもありそうだ。
米国の家計が慎重さを増す中で、敢えて高価格帯に踏み込んだスイッチ2の戦略は、今後の売上の推移やリピート購入にどのように影響するか注目される。