コンゴ民主国ではエボラ出血熱の感染拡大で5月23日までに204人が死亡したと発表した。感染者数は867人でうち204人が死亡、現状、死亡確率は23.5%となっている。今回は前回の同ウイルスザイール株と異なり、ブンディブギョ株による感染拡大となっている(スーダン株もある)。
エボラウイルスは、コロナウイルス同様コウモリが自然宿主となっている。コウモリは種類が多く自然宿主のコウモリはザイール株ではオオコウモリなど特定されている。
前回のエボラウイルス・ザイール株の死亡率は80%前後であり、今回のブンディブギョ株はかなり低くなっている。しかし、ザイール株についてはすでにワクチンが開発されているが、ブンディブギョ株に対するワクチンはない。
治療にあたっている国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)のボランティアも現地で死亡したりしている。
コンゴ民主国当局は5月15日以降、23日までに新たに900人余りが感染者の発生が疑われているという。
(ザイールはコンゴの旧名、コンゴはコンゴ民主共和国(内陸部)とコンゴ共和国(海側)の2国になっている)
現地では、感染拡大の原因となることから感染死の遺体を家族に返さないため、こうしたことに不満を爆発させた家族や一族が診療所を襲撃したりして治安も悪化させている。それ以前にコンゴ民主国東部3州(イトゥリ州、南キヴ州、北キヴ州)では、民族間の対立もあり、武装組織との戦闘も激化、診療どころではなくなっている地域も多く、感染拡大が恐れられている。
(東部州には東に隣接するウガンダ系民族も住み民族間対立がある)
アフリカ連合(AU)の保健機関は23日、エボラウイルス感染は、これまではコンゴ民主国の東部州での発生が多かったものの、アフリカ大陸内でさらに多くの国がエボラウイルスの影響を受ける危険性があると警告している。
アフリカ疾病予防管理センター(アフリカCDC)のジャン・カセヤ事務局長は、
「リスクを抱えている国」として
コンゴ民主共和国
ウガンダ
に加え
アンゴラ、
ブルンジ、
中央アフリカ共和国、
コンゴ共和国、
エチオピア、
ケニア、
ルワンダ、
南スーダン、
タンザニア、
ザンビア
を挙げている。
以上、
日本の防疫体制、空港入国時の熱センサーによるチェックしか行われていない。
アメリカは米国人のエボラ感染者や疑い者を本国の米軍基地内の施設に隔離しているが、この度、ケニア国内のライキピア米空軍基地内に隔離施設を設け5月29日から運用を開始した。
しかし、ケニア国内ではまだ感染者が確認もされておらず、ケニアの大統領が米政府の求めに応じ認可したものの、秘密裏に一方的に行われたとして、今回の米軍基地内の隔離施設設置にケニヤの人権団体や医師組合などが反発している。
米政府からは今回ケニア政府に対し、エボラ対策の協力金として1350万ドル=22億円が支払っている。
コンゴ民主共和国はコバルトなど天然資源が豊富、有力鉱山のほとんどは中国企業が開発しいる。中国はインフラ投資の見返りに権益を有しており、コンゴ民主は新たな資金を得たく、欧米にも門戸を開けている。