2025年、福岡県内では長年地域で営業してきた老舗から、全国ブランドの店舗、駅や空港のラーメン店まで、さまざまな店が営業を終えた。
「久しぶりに行こうと思ったら、なくなっていた」という店もあるかもしれない。なかでも、一風堂の「塩原本舗」は31年、福岡市城南区の「ぼくの家」は1952年創業とされる老舗だった。
一方、2025年に開店し、わずか数カ月で営業を終えた店もある。今回は、店舗公式、ブランド・施設公式、地域媒体などから、2025年中の営業終了を確認できた主なラーメン店を振り返る。
※この記事について
福岡県内で2025年に閉店した全ラーメン店を示すものではありません。今回の調査で営業終了を確認できた主な店舗を掲載しています。移転、一時休業、屋号・業態変更は原則として閉店一覧から除外しました。
2025年に福岡で閉店した主なラーメン店
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店舗名 |
地域 |
営業終了 |
特徴・その後 |
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ぼくの家 |
福岡市城南区 |
1月20日 |
1952年創業とされる老舗。跡地には「麺処はちはち食堂」が開店 |
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天下一品 イオンタウン黒崎店 |
北九州市八幡西区 |
2月28日 |
約10年半営業。跡地には「Noodle laboratory 金斗雲」が開店 |
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らーめん処 ぎょらん亭 龍光 |
直方市 |
5月31日 |
直方市頓野で営業していた店舗が終了 |
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豚骨と担々 ラーメン舜 |
久留米市 |
6月22日 |
2022年7月開店。公式SNSで材料費高騰について説明 |
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一風堂 塩原本舗 |
福岡市南区 |
7月31日 |
1994年から31年。「本舗」業態の始まりとなった店舗 |
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鯛塩そば 灯花 福岡空港国内ターミナル店 |
福岡市博多区 |
9月23日 |
2024年10月開店。跡地には「らぁ麺すぎ本」が開店 |
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博多らーめん 塩原いってつ 大橋店 |
福岡市南区 |
10月1日 |
8月から休業した後に閉店。塩原の本店は営業継続 |
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白河亭 |
八女市 |
10月21日 |
2025年5月開店。約5カ月で営業終了 |
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明鏡志水 博多デイトス店 |
福岡市博多区 |
11月30日 |
JR博多駅・博多デイトスで営業していた店舗 |
31年で幕を閉じた「一風堂 塩原本舗」
福岡市南区の「一風堂 塩原本舗」は2025年7月31日をもって閉店した。
一風堂によると、「本舗」という業態の始まりは1994年。塩原本舗はそこから31年間にわたって営業したことになる。全国に店舗を展開する一風堂の中でも、通常の店舗とは異なる「本舗」の名前を冠した特別な位置付けの店だった。
ブランドそのものが終了したわけではなく、塩原本舗という一店舗の営業終了だが、福岡のラーメン史を振り返るうえでも2025年の目立った閉店の一つとなった。
創業70年以上、「ぼくの家」も営業終了
福岡市城南区鳥飼で営業していた「ぼくの家」は、2025年1月20日に営業を終えたことが確認されている。
過去のラーメン専門媒体の記事では、1952年(昭和27年)に六本松で創業し、1997年に鳥飼へ移転したと紹介されている。ラーメンだけでなく、ちゃんぽん、皿うどん、焼き飯なども提供してきた地域の食堂型ラーメン店だった。
跡地では2025年2月18日、「麺処はちはち食堂」が開店。「ぼくの家」と同じ店が復活したわけではなく、新たなラーメン店へと場所が引き継がれている。
天下一品黒崎店は約10年半 跡地にもラーメン店
北九州市八幡西区のイオンタウン黒崎で営業していた「天下一品 イオンタウン黒崎店」は、2025年2月28日に閉店した。
地域媒体では営業期間を約10年半としており、長く同施設で営業してきた店舗だった。
その後、同じイオンタウン黒崎1階には「Noodle laboratory 金斗雲 イオンタウン黒崎店」が4月24日にオープン。ラーメン店が閉店した場所に、再びラーメン店が入る形となった。
久留米では「ラーメン舜」が3年で閉店
久留米市諏訪野町の「豚骨と担々 ラーメン舜」は6月22日に閉店した。2022年7月のオープンから約3年だった。
同店は閉店告知の公式Instagramで、度重なる材料費の高騰により、納得できる料理の維持が困難になったことを閉店理由として説明している。
閉店理由については各店で事情が異なるため、本記事では公式な説明が確認できた場合のみ掲載している。
福岡空港では「灯花」から「らぁ麺すぎ本」へ
福岡空港国内線ターミナル3階「ラーメン滑走路」で営業していた「鯛塩そば 灯花 福岡空港国内ターミナル店」は9月23日に閉店した。
同店は2024年10月24日に九州初出店としてオープンしており、営業期間は約11カ月だった。
その跡には10月1日、「らぁ麺すぎ本 福岡空港国内ターミナル店」がオープンした。ここでもラーメン店から別のラーメン店へ店舗が入れ替わっている。
八女の「白河亭」は開店から約5カ月
一方、長い歴史を持つ店とは対照的に、2025年に開店し、同じ年に営業を終えた店舗もあった。
八女市の「白河亭」は2025年5月にオープン。豚骨ラーメンのほか、チャーハンやカツ丼、豚汁などを提供していたが、10月21日をもって閉店した。営業期間は5カ月あまりだった。
店舗の閉店告知では営業終了の事実が伝えられているが、具体的な閉店理由は確認できていない。
博多駅では「明鏡志水」が11月末で営業終了
JR博多駅構内の博多デイトスで営業していた「明鏡志水 博多デイトス店」は、2025年11月30日に閉店した。
元公邸料理人が手掛けるラーメン店として紹介されてきた店舗で、博多駅という県内外の利用客が行き交う場所から姿を消した。
「閉店」と思ったら移転だった店も
過去の閉店情報を調べる際に注意したいのが「旧店舗の営業終了」と「店そのものの閉店」の違いだ。
例えば田川市の「麺喰汁飲」は旧店舗の営業を終了した後、2025年8月に近隣へ移転して営業を再開している。このようなケースは今回の閉店一覧には含めていない。
検索結果や店舗情報サイトでは旧住所が「閉店」と表示されることもあるため、移転、一時休業、業態変更と完全な営業終了を分けて確認する必要がある。
閉店した場所に、新しいラーメン店が入るケースも
2025年の閉店を追うと、単純に「ラーメン店がなくなった」だけではない場所も目立つ。
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ぼくの家の跡地 → 「麺処はちはち食堂」
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天下一品 イオンタウン黒崎店の跡地 → 「Noodle laboratory 金斗雲」
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鯛塩そば 灯花 福岡空港国内ターミナル店の跡地 → 「らぁ麺すぎ本」
少なくとも今回確認できた中では、閉店後の場所を別のラーメン店が引き継いだ例が複数あった。閉店だけでなく、その後に何が入ったのかまで追うと、地域の飲食店の入れ替わりも見えてくる。
※本記事は2025年に福岡県内で閉店したすべてのラーメン店を網羅した統計ではありません。JC-NETが今回確認できた主な店舗を掲載しています。閉店日、移転、現在の営業状況などは店舗・ブランド・施設の公式情報、地域媒体などを照合しました。確認できない閉店理由は推測していません。