福岡・親和銀行の動き
福岡銀行の動きが最近また厳しくなってきている。高松組は福銀に対して2億円の融資依頼を断られたことから事業停止している。
同行の営業スタイルは、地元中堅優良企業に対しては私募債を引き受けて中小企業に対して支援している格好は取るものの、中小企業の殆どのそうでもない企業に対しては「融資してやっている」という高利貸し的な態度で臨んでいる。そうした中小企業経営者から「融資してくれない」との多くの意見が寄せられている。
某企業の場合、工事が完了計画より数ヶ月遅れることから、福銀から借り入れていた工事見合金の返済期日が延びることを福銀に伝えたところ、福銀から本部指示で金利を上げると通告されたという。全く問題ない大手の仕事であり、同社も財務上懸念材料もない工務店である。同社代表はカンカンになったというが、銀行と喧嘩しても一文の得にもならず受け入れたという。
福銀は不良債権について保全率が高く、福銀が融資を断ったことから潰れていった企業が多いことを物語っている。
発表日 | 銀行名 | 不良債権先 | 不良債権額 | 保全額 |
08/11月14日 | 福銀 | ディックスクロキ | 42億36百万円 | 全額 |
12月02日 | 熊本F+福銀 | リプラ・テック | 7億89百万円 | 4億13百万円 |
12月12日 | 親和+福銀 | 辻産業 | 114億27百万円 | 113億54百万円 |
12月18日 | 熊本F+福銀 | ナショナル商事 | 12億48百万円 | 全額 |
12月22日 | 福銀 | ★ダイヤ建設 | 4億80百万円 | 1億59百万円 |
09/1月06日 | 親和 | オリエンタル興産 | 36億85百万円 | 35億29百万円 |
1月13日 | 福銀+親和 | 川崎鉄網 | 6億11百万円 | 4億8百万円 |
1月19日 | 福銀 | 松屋産業 | 7億56百万円 | 5億83百万円 |
1月20日 | 福+熊F+親 | ☆大長商事 | 15億08百万円 | 4億37百万円 |
1月22日 | 福銀 | ★章栄不動産 | 10億23百万円 | 4億17百万円 |
1月30日 | 福銀 | ★栄泉不動産 | 10億19百万円 | 2億24百万円 |
3月19日 | 福銀 | ★一新時計 | 8億50百万円 | 2億62百万円 |
4月02日 | 福銀 | ☆第一経営G | 27億91百万円 | 4億63百万円 |
4月02日 | 福銀 | イケガミ | 6億51百万円 | 4億62百万円 |
4月30日 | 福銀 | 美少年酒造 | 4億89百万円 | 4億76百万円 |
4月30日 | 福銀+親和 | 泰平物産 | 7億90百万円 | 73億97百万円 |
4月30日 | 親和 | 鈴木木材G | 43億19百万円 | |
4月30日 | 福銀 | 旭鉄工 | 23億93百万円 |
福銀グループは遠方の客に対して無担保融資が多いことが分かるが、地元には厳しいことが判明する。☆印の第一経営と大長商事(福岡市)に対する融資は、よく保全もせず融資したものと感心するが、何ら人的なつながりがあったのであろう。
福銀保全率が高くて破綻した会社には、福銀が最後の鉄槌を喰らわせたと思われる。
保全率を高めるには、保全高まで融資残を下げるか、追加担保を出させるしかない。該当福銀取引先は要注意のこと。
銀行の常套手段 →「追加して融資しますから」と担保を出させ、担保を設定したところで「融資が本部から断られました。申し訳ありません」。
長崎の辻産業や鈴木木材工業Gは、福銀が殆ど保全して潰していることがわかる。
[ 2009年5月18日 ]