アイコン クレジットマスター摘発

クレジットカードの番号に、特殊な計算を加えて他人のカード番号を割り出す「クレジットマスター」という手口を使って、インターネットで不正にテレビなどを購入した容疑で警視庁は、大阪市の女を逮捕するとともに、知り合いの男の逮捕状を取った。
 

 他人のクレジットカード番号などをパソコンに入力し、インターネットで東京都内の通販会社からテレビなど7点、およそ20万円分を不正に購入、余罪は68枚の他人のカードを不正に入手して300点1000万円以上を同様の手口で詐取したと見られる。

2人は、クレジットカードの16桁の番号に特殊な計算を加える「クレジットマスター」という手口を使って、他人のカード番号とカードの有効期限のデータを入手し、ネットで購入した物は、偽名で借りた大阪市内のアパートに配送させていた。

 これまでカード犯罪は、スキマーと呼ばれる機械を使ってカードの磁気情報を盗み取る「スキミング」や、偽のウェブサイトのURLを張りつけたメールを送りつけ、カード情報を登録させる「フィッシング」と呼ばれる手口の被害であった。これらは特殊な機械や技術が必要であり、クレジットマスターは元になるカードさえあれば、あとは計算を繰り返すだけの比較的単純なものである。
女らは、通販業者のサイトで次々と番号を打ち込むことで、実在する他人のカード番号に行き着いた。ネット上で不正利用するため、犯人にとってもリスクの低い手口であるとされる。
日本クレジット協会の調査では、今年1~3月までのスキミングやフィッシングなど不正行為による被害額は約26億円。クレジットマスターによる被害額もこの中に含まれるとみられるが、カード会社が詳細を公表せず実際の被害は不明。
※いくら特殊な計算であろうと、その方法さえマスターすればいとも簡単に他人のカード番号が解明され、ネット上で不正使用されるというカード番号のセキュリティ上の問題である。日本のカード番号の設定方法がセキュリティ対策上時代遅れなのであろう。
 ハッカーに破られないカード番号の設定方法を教えてもらうしかあるまい。

 

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[ 2009年7月 8日 ]
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