アイコン 民主党 ゴタゴタ始まる

250くらいで抑えておいたら、民主党もゴタゴタしなかったと思われるが、308という計算外の大勝利に内部のゴタゴタ報道が目立ち始めた。それも連立ともなると一層ややこしくなる。

民主党小沢氏の処遇
小沢派が、衆参120以上と師匠の(故)田中角栄派閥を超えてしまったこの勢いを、誰も止められないのも事実。到らない事に自民党が小沢代表タタキをさせたものだから、人畜無害の鳩ポッポさんが代表になり、そよ風が暴風になり自民党を吹き飛ばしてしまった。
小沢氏の処遇問題、政権交代チームの反故問題、公約の財政問題、連立問題、閣僚人事問題、小沢さんの薦めで民主党員になった田中真紀子(元外務大臣)さんだっている。最大派閥となった小沢さんがどう動くか小沢さんの一挙一動が注目される。

小沢さんに擦り寄る旧社会党議員
民主党といっても旧社会党・旧民主党に元自民党の寄せ集め集団。野党として結束できても、政権与党では全く異なってくる。強力なリーダーが必要であるが、鳩ポッポ首相では今ひとつと皆言っている。派閥の押さえでもっていた自民党のような体制でもなく、鳩ぽっぽさんが、小沢氏の中に立ち入りすぎると旧政治派と新政治派も加わり大混乱となろう。
小沢氏には旧社会党(元労働組合度官僚が多い)がにじり寄っている。旧社会党系の議員さんたちは年齢もいっており、一度でも大臣になりたがっている人たちばかりである。

松下政経派の台頭
また松下政経派も大躍進したことから前原派の勢いが水面下で増している。
松下政経出身者は元々自民党で立候補したかったものの、選挙地盤を引き継ぐ子供議員や同じ顔ぶれの前議員で新人候補枠がなかなか取れなかった自民党の実情から、民主党に鞍替え参戦した者たちが殆どである。松下政経で1本化できるかは個人商店が殆どあり、ゴリ押し前原氏に付くかは微妙なところもある。
来夏の参院選後自民党分裂の過程では、一大政党を構成することも充分考えられる。

派閥のない清廉潔白岡田さん
バレンタインデーのチョコレートを全部返してしまった岡田さんは、(親父に似ず)清廉潔白すぎる南天咽飴派。岡田さんは親譲りの怖いもの知らずで、ズケズケものも言い、リーダーシップも兼ね備えている。そこは失言の多い鳩ぽっぽさんであるから、チャンスは次期に大いにある。小沢さんに乗っかったら岡田総理が早期に実現することもありうるが、岡田さんは表の頭の回転は回るが、小沢さんのようには裏の頭の回転が回らず、鳩ポッポさんの2世議員の首相特有の病気にでもならない限り、早期に岡田総理の実現はない。

財界主導の自民党政権であったが、財界幹部に流通業出身者がおらず、トヨタ・キャノンの外需依存型の財界である。衆院選はそうした国民不在が問われた選挙でもあったが、税金・年金等可処分所得を押さえ込まれ続けた消費者が反旗を翻した選挙でもあった。しかしそうした消費者の景気が回復しなければ日本の流通業はこのまま沈没してしまう。岡田さんには、親父さんのイオンさんだけではなく、街中の店舗さんの景気も回復させるような政治政策を個人的には期待したい、鳩ぽっぽさんの次にでも。

連立問題
民主党は憲法改正論者の議員が過半数を超え60%近い。これでどうやって連立などありえようか。福島党首がヒステリーを起こすことも考えられる。民主党の中でも調整役の綿貫大明神の落選は痛い。

西松献金問題の恨み辛み
今後注目されるのは、検事総長人事、強いて言えば法務大臣ポスト。小沢氏が事情徴収さえ受けさせなかったのは、最終的に総長といえど動かしたと思われる。現場の東京地検はもっとピリピリしていることだろう。小沢氏とはそれほどの実力者・権力者・戦術家なのである。
可愛い秘書を牢獄に入れており(現在保釈中)、恨みつらみは並大抵ではないはず。組閣など一段落すれば、この問題が必ず火を吹いてくる。

 

[ 2009年9月 3日 ]
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