アイコン 【解説】岩相工業破綻続報、重機横流し

重機9月1日付けの当JC-NETで、岩相工業破綻のニュースを伝えたが、継続して反響が大きいので追報。
岩相工業は、重機の横流し事件に発展しそうな様相である。大手メーカー各社から重機を購入して、ブローカーに横流していたようだ。

同社は、元々資金繰り多忙会社、以前はノンバンクからの借入れもあったようである。そうした会社が売上高では福岡でも中堅どころに位置するようになったが、土木工事の殆どが官庁工事であり、公共投資の減少と工事予算の低下は、同社の台所を直撃していたようである。
 そうしたなか、同社は資金繰りのため重機類を横流して、資金繰りに充てていたようだ。
通常、重機類はリースにかけるか、購入するかの方法で取得するが、購入する場合でも現金で決済されることは殆どなく長期割賦弁済となる。何百万円・何千万円という重機は、現場に持ち込むことから、販売店でも会社で使用しているものと思い込み、同社も次から次に購入先を変えながら購入しても発覚しなかったようだ。
岩相工業の場合は、重機の仕入会社は全社(キャタピラー・日産ディーゼル・日立建機・コマツ)揃っており、そうした会社の重機を長期割賦支払やリースにより取得、資金繰りのため片っ端から重機を横流ししたようだ。
岩相工業は福岡県が継続して発注する大型工事も有しているが、資金繰りは悪化するばかり、こうした横流しを数年前から行っていたようである。重機は遠く韓国まで行ってしまった話もあり、韓国でフル稼働しているようだ。さすが日本製。
こうした横流し事件に、★★★★★ーさんはカンカンカンであり、介在した重機ブローカーや中古機械の輸出入商社も含めて事件に発展する可能性もある。しかし怒ったところで・・・・・・・後の祭りである。


九州ナンバー1の重機持ち土木会社の話、重機類は手入れをすれば、軽く20年以上使用できるとのこと。・・・・・俺んとこはいくらでも持っ取るし、そんな危ない機械は買わん!と怒られた。
 

[ 2009年9月11日 ]
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