しかし、依頼された当のHIS首脳は17日、現状も赤字であり厳しい状況、資産査定の内容などを踏まえて向こう1～2ヶ月かけ検討して結論を出すと述べている。

長崎市は、市の観光企画である「さるく」を前面に押し出し、来春から放映されるNHK大河ドラマの「龍馬伝」放映を既に取り込み大宣伝、その甲斐あってか7月より観光客数が前年同月比上昇に転じている。不況や新型インフルの流行で各地の観光施設の観光客数が減少している中、画期的な数値である。
しかし、ハウステンボスは完全に不況・新型インフルの影響を受けて、前年比大幅な落ち込みを続けている。希望退職者など募りコスト削減を図っているものの、肝心の観光客数が減少し続ける中では経営も打つ手なしの様相である。こうしたことから、HISも慎重姿勢をとっているものと推察される。
これまでハウステンボスは、後ろ向きな話題ばかりが報道され、客も行って楽しいのか疑問に思い、足を遠ざけている点も指摘される。後ろ向きな報道に対して、前向きな報道は一切なされず、ハウステンボス自体も企画する力も失せ、福山雅治やさだまさし・ＳＭＡＰのコンサート(コンサートは有料)を、ハウステンボスを無料開放してでもやるような企画など、全くなされず客離れが進行するばかりである。以前、ジャネット・ジャクソンの野外ライブを開催した実績もある。こうしたイベントは毎月1回は必要、また長期イベントも平行して必要。大宰府の国立博物館はすべて成功している。
リゾート観光施設は客に夢を提供しなければならない。悪材料のニュースばかり報道されたら、一時のスペースワールドの状態と同じようにジリ貧状態に陥るだけである。

これまでの外国の観光客である韓国・中国・台湾の観光客も、上海にディズニーランドも計画されており、よほど魅力ある施設やイベント・アトラクションがなければ、ハウステンボスへは訪れなくなるだろう。
ハウステンボス－嬉の温泉(芸者さんの踊り・温泉)－長崎市内観光+ゴルフ場をワンセットに企画するとか、+として鳥栖のアウトレット・福岡市(+国立博物館)など周遊する観光コースなど設定してみては如何だろうか。・・・農協・社員旅行・外国人(観光 +買物)・女性客(観光+温泉)をターゲットにいろいろな旅行案が組み立てられる。楽しくなる。
佐世保市が施設を買い取るならば、閉鎖した「ホテルデンハーグ」をインキュベーション施設として、東京始め全国のＩＴベンチャー企業に開放（家賃は最低の運営費・補修費だけか徴収しない）したら如何だろうか。住民も増え多くの知り合いが遊びに来ることからハウステンボスの活性化にもなる。

＜これまでの経過＞
1992年3月25日 歴史的な開業を神近氏成し遂げる
2003年2月26日 会社更生法の適用申請
2003年9月 　支援企業が野村プリンシパル・ファイナンス（野村証券系投資企業）に決定。
2009年2月　　6月までの派遣切りと正社員の希望退職者を募ることを表明。
2009年6月　 佐世保市等HTVのカジノ特区を内閣府に申請(11月12日不承認)
　2009年8月　 野村ＰＦと佐世保市長、福岡の七社会に支援要請。
　2009年10月　野村ＰＦが経営要請していたHMI（ホテルマネージメントインターナショナル）が要請を断る。
2009年10月　福岡の七社会がHISに経営要請していることを表明。
2009年11月　17日HISが支援を検討していることを表明、朝長佐世保市長もHIS会長と都内で会い支援要請したことを明らかにした。
2009年11月　それでも頑張るHTB、100万個のイルミネーションで場内を飾る冬の恒例イベント「光の街」が11月21日から始まる。

　
　NAGASAKIへ・ハウステンボスへ行こうよ!