アイコン HTB ハウステンボスの運命/HIS「支援は難しい」/駆け引き続く

HISの澤田会長は、タタキ上げだけにHTBの支援に慎重である。27日の朝日新聞の取材に対して「現状での支援は難しい」と表明。当然HISにしてもビジネスであり、慈善事業ではない。

100億円の投資資金を準備するとも表明している。しかし、ハウステンボスにあるホテル群は既に18年を経過している。改修工事費用が100億円かかるというのである。改修工事に投資する金は用意できないとするのは当然。18年経てば、防水工事が必要となる、それに金のかかる湯管や水道管の改修を指摘しているのであろう。
4つのホテル群でも、最大規模のホテルヨーロッパの改修工事が一番かかり、このホテルを地元が購入して改修してくれない限り、支援は難しいとしている。


HTBは、1992年3月神近氏の開発プロジェクトによりオープン。初期投資額は2,289億円という巨大プロジェクト。しかし巨大ゆえ投資金を回収できず、2003年2月会社更生法を申請して行き詰った。

ハウステンボス

会社更生法下、野村證券子会社の野村プリンシパル・ファイナンスが、スポンサーになり、これまで再建させてきたが、2008年に入って世界的な金融恐慌から海外の観光客も含めて集客が激減、昨年7月HTB関係者が福岡財界に支援を求めたことから、経営危機にあることが表面化。野村PFは、引き取り会社を探したが暗礁に乗り上げた。

2009年10月 8日、佐世保朝長市長が、福岡財界(七社会)に支援を求める。
          朝長市長はそれまでに支援企業やスポンサー企業を求め上京。
9日、福岡財界、検討プロジェクトを立ち上げると表明。
2009年11月 16日、福岡財界のどっかがHISに支援の検討を要請。
30日、福岡財界、七社会メンバーから出資に異論が出て、佐世保市長の支援要請を断わる。
2009年12月、15日、佐世保朝長市長、福岡財界に側面支援を要請。
16日、HISが支援を表明。
福岡財界、再度支援を協議入り。
       28日、長崎県が港湾部分を公有化すると表明。
2010年1月、14日、福岡財界有志、10億円出資支援することを表明。
側面支援企業⇒九州電力、西部ガス、JR九州、九電工、西日本鉄道、コカ・コーラウエスト、福岡地所
         (11月支援を断ったのは福銀・西日本シティとなる。モノを直言するのは福銀の谷さんのほかにいない。親和銀行引き受けで今でも恨んでいるのであろうか)
21日、HISが管財人と話し合う。
26日、HISが経営構想を明らかに。施設の半分無料化、商業施設誘致など。
27日、HIS、建物の改修工事に100億円かかり、引き受けて利益を出すのは困難と支援について慎重姿勢に転換。

HIS様、半殺しは止めて下さい、貴社しかありません。HTBを助けてください。
福岡財界様、ホテルヨーロッパを1円で購入しましょう。改修してダボス会議を誘致しましよう。

 

 

[ 2010年1月28日 ]
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