アイコン 福岡の建材会社で2億円使い込み事件発生?

社員の使い込み事件はいろいろな会社で起こり、致命傷になった会社も多い。完全無欠なような銀行でさえ行員が客の預金を勝手に使い込んだりしているほどである。

今回は建材会社で発生したようだ。単なる社員の使い込みだったら、多くて数百万円~数千万円程度だが、経理等の番頭になると巧妙になり、長きに渡り行うことから、発覚も遅れ巨額になる。今回はそうした事例のようであるが、昔から建材会社を営んでおり、お金持ちであることから、経営を左右するほどのダメージはなさそうであるが、大きな損失には間違いない。

普通、社長が、不正経理のチェックまで任せていると思っているはずの税理士だって実際は、試算表・決算書作成だけでしか動いておらず不正を発見できない。使い込みは数字に細かい会社でもルーズな会社でも発生することから厄介だ。身内が日々の入出金をチェックできれば発生率は下がるが、福岡の別な会社では、任せっきりの身内が、着服して破綻寸前までいった有名な会社もある。
社長がこうした動きを防止するためには、自ら経理知識を身に付け、日々チェックすることが必要であるが、現実そうしたことはできない。顧問税理士と経理の番頭は仲が良くなっていることから顧問税理士が発見するのは極めて少ない。こうしたことを防止するためには、経営者の日頃のチェックは当然であるが、決算毎のチェックを第3者にやらせることであろう。(金庫から勝手に金を持ち出す社長が多いが、今回はこうした類ではない)
大手企業や上場企業はすべて、税理士とは別に、公認会計士事務所が監査法人として、不正・不法経理が行われていないかチェックすることが義務付けられている。
中小企業では、お金を持っている会社ぐらいは、公認会計士事務所に不正が行われていないかの監査チェックをお願いしたら如何だろうか。

 

[ 2010年1月15日 ]
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