アイコン パーティ会場の木製いす破損して重傷/大川家具輸入業者 判断基準

消費者庁は、愛知県のパーティ会場で、座っていた客が、いすのダボ部分が破損して転倒して重傷を負ったとして注意を呼び掛けている。当いすは大川の家具業者が輸入したものであるが、大川の家具輸入業者ならば、家具の知識はあり、商売に走り過ぎずにいすの具合をチェックして輸入するのが当然であろう。
中国製は特に注意で、木をろくに乾燥(適正含水率15%前後)させずに製作しているものが多く見受けられる。その結果、その後乾燥してダボ穴の緩みやホゾ組みの緩みが生じ、そのまま使用し続けた場合、割れやはずれ・破損に至る。今回のような、使用していた客がいすが破損、転倒して大ケガを起こす可能性はいくらでもある。

ホゾ組みで木が割れている場合もあり、危険極まりないが、塗り潰し着色塗装の場合は、購入する時には見えず、壊れる危険性が高い。
日本の家具メーカーは、乾燥材かはもちろんのこと、木の材質や部位が適切か、接着剤の種類など細々にわたって、チェックして製作している。
ところが、中国や東南アジア製は、とにかく価格が安い、デザインや塗装技術が最近良くなっていることから、ホテルや各種施設・レストランなどあらゆる施設に納入されている。しかし、こうした破損問題は日常茶飯事に生じており、今回はケガが生じたことで、問題となっているだけともいえる。
家具の輸入業者も当然チェックする必要があろうが、家庭用にしろ、業務用にしろ、欧州の有名家具メーカーや日本の家具メーカー品以外のいすを使用する場合は、それを使用する施設関係者も常日頃チェックする必要がある。いすの場合、安全品質の悪い分は、使用しはじめて早々にガタツキが生じることから、そうしたいすは絶対そのまま使用せず、家具会社に手直ししてもらうことである。
安かろう悪かろうという基準は、ある程度家具では当っている判断基準といえる。

いす 

[ 2010年9月18日 ]
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