アイコン 大和システム③ 三井住友銀行にもADR申請の責任あり

バブルを再現させていたのが金融機関であることが、下記表でもはっきり見える。1億総魂のような日本気質に加え、資金調達の新兵器「ファンド」やハゲタカ外資まで組んずほぐれず状態でバブルを再現させていた。しかし、たまたまアメリカでサブプライムローン問題が07年7月世界の株式市場で表面化したことにより、幸いにして日本経済は完全崩壊を免れた。

大和システムの開発事業を後押ししたのは、明らかに三井住友銀行である。それは下記表で明らか。傘下の関西アーバン銀行もお仲間に組み入れている。これまでそれほど実績のない会社に対して、三井住友銀行は27億円から239億円と2年間で211億円もバブル資金を投入していたのであった。
今回のADRは、三井住友銀行と話し合いながら申請したと思われるが、責任上、三井住友銀行だけで処理すべき案件ではなかろうか。ADRにかけ、債務免除金等の税控除を狙ったと思うが、2年間の借入増加分375億円のうち2/3(66%)が三井住友と関西アーバンによる増加分となっている。
 
<大和システムをバブル化させた銀行>
連結/百万円
06/3
07/3
08/3
09/3
09-07
三井住友銀行
2,125
2,775
10,561
23,926
21,151
関西アーバン
450
1,500
3,370
5,135
3,635
三菱東京UFJ
2,050
2,350
4,550
4,720
2,370
横浜銀行
1,000
1,300
2,240
3,480
2,180
中央三井信託
500
900
2,940
3,180
2,280
みずほ銀行
625
1,075
1,765
2,680
1,605
広島銀行
0
 
 
2,614
2,614
りそな銀行
0
 
 
2,340
2,340
池田銀行
1,637
1,987
2,357
2,240
253
住友信託
0
 
2,240
2,180
2,180
大分銀行
1,000
1,400
1,720
 
不明
その他
1,400
4,700
9,374
11,700
7,000
合 計
10,787
17,987
41,117
64,195
46,208
 
 
 
 
 
 
総資産
52,965
58,579
81,348
96,137
37,558
      関西アーバンは三井住友銀行系であり、担当段階の連携貸付と思われる。
[ 2010年6月 4日 ]
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