アイコン ダイヤモンドの偽装鑑定問題/宝石鑑別団体協議会

全国宝石学協会が、ダイヤモンドのカラーを恣意的に操作した疑惑で、鑑別を取り仕切る宝石鑑別団体協議会( AGL)による検証が行われ、その結果が6月21日下記の通り発表された。
なお、AGLは、AGL会員に対して、消費者の手元にあるダイヤモンドが全国宝石学協会の鑑別に基づくものであれば、検査料金を頂戴せず無償でカラーグレード再検査(D~Jカラー)を実施することを決定している。再検査の期限も設けていない。
宝石鑑別団体協議会は、全国宝石学協会を除名処分とした。

<発表内容は次の通り>
一般社団法人宝石鑑別団体協議会(AGL)のカラーグレード検証作業の結果報告
※ この検証作業は、2007年2月~2008年10月末までに全国宝石学協会が発行したカラーグレードについて行いました。
検証作業期間 : 2010年6月1日 ~ 6月17日
検証総数 : 1052個 ( うち1カラット以上のダイヤモンド 235個 )
① カラーグレードに 2グレード以上の差が明らかに認められたもの:27個
( うち1カラット以上のダイヤモンドが21個 )
② カラーグレードに AGL会員間では許容できない明らかな1グレードの差が認められたもの:112個( うち1カラット以上のダイヤモンドが 62 個 )

検証の為に 一般社団法人宝石鑑別団体協議会(以後AGLと称す)会員に持ち込まれるダイヤモンドの数量も減少してまいりましたので、作業を終了し、6月18日の理事会において検証を行いました。
①と②を足した割合は 13.2%、この結果はAGLのグレードに対する信頼性を著しく傷つけるものであり、AGL理事会は 全国宝石学協会は除名処分相当と判断いたしました。

AGL規約に則れば 除名は総会の3分の2以上の決議を経て行われますが、既に全国宝石学
協会は、自主退会が承認されておりますので、理事会の総意により除名処分相当と致します。よって、AGL規約(第16条)に則り 全国宝石学協会は 本日より少なくとも2年間AGLへの会員復帰申請が できません。なお、番号設定が複雑すぎて 全国宝石学協会内の発行場所を特定する事は不可能でした。
一般社団法人 宝石鑑別団体協議会 会長 土居 芳子
大丸と松坂屋は、該当の鑑別書が付いている購入者に対して、無償で再鑑定するとしている。但し、該当ダイヤが出れば、当然買い戻させるか、差額を請求できようが、そこまでは大丸も松坂屋も触れていない。
ダイヤも全宝協により、いい頃加減な鑑定がなされ、価格も押し上げられ販売されていたことが明白になったが、これでは誰の鑑定だったらよいのか分からない。
 

[ 2010年6月22日 ]
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