アイコン 三菱重工系と関西エックス線が検査結果改竄/中国地方整備局

タレ込み情報で発覚
中国地方整備局は、三菱重工鉄構エンジニアリング㈱と関西エックス線㈱に対して、文書厳重注意処分を平成22年6月29日発した。

<事案の概要>
中国地方整備局(港湾空港部)が、三菱・日鉄特定建設工事共同企業体に発注した「呉港阿賀地区道路(1号線)橋梁上部工事」において、三菱重工鉄構エンジニアリング(株)が担当する箱桁溶接部の非破壊検査に関し、検査に係る業務を実施した関西エックス線(株)の検査に問題があるとの匿名情報提供があった為、調査を行った。
この結果、一部の検査実施日において有資格者が検査に従事したことを証明する書類が残されていないこと、また、検査データの一部に改ざんの疑いがあることが判明した。
このため、これら信頼性に問題がある205箇所の溶接部について、再度、別の検査会社により非破壊検査を実施したところ、手直しが必要な溶接内部キズが13箇所で確認され、補修を行った。なお、補修は工期内の平成22年5月17日までに全てが完了している。

 改竄=偽装、検査会社が三菱重工を思い、データを改ざんしたのであろうが、整備局にしても何か処分内容が軽すぎるようである。再検査費用や手直し費用はどこが負担するのであろうか。
 工事名: 呉港阿賀地区道路(1号線)橋梁上部工事
工事概要: 橋梁上部工の製作・架設
・道路規格:第4種第1級、設計速度:60km/h
・形式:鋼7径間連続鋼床版箱桁ラーメン橋
・橋長:710m(全7径間の内、今回施工は6径間)
工期: 平成20年8月25日~平成22年5月28日
請負金額: 26億4,705万0,000円(税込)
元請業者: 三菱・日鉄特定建設工事共同企業体
下請業者: 関西エックス線株式会社
 

[ 2010年7月 8日 ]
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