アイコン メタ膜入札のクロシロ(黒・白)(佐世保市水道局)

投稿者 = 間多 魚太郎 

佐世保水道局佐世保市北部浄水場(仮称)統合事業の動きが全く無い。この間を利用し、何がクロで何がシロなのか?どうすれば適正な競争入札が出来るか考えてみよう。
では、ケース1、メタ膜(加圧型無機膜ろ過方式)を指定して入札する場合。もちろんクロである。メタウォーターが入札価格をコントロールするので、いくらOEM契約があっても公正な競争入札などありえない。

次にケース2、一般の処理方式のなかで膜のみを指定せず入札する場合。シロである。いつでも有機膜を無機膜へ、逆に無機膜を有機膜に変更することが出来るので、後々も公正な競争入札が可能となる。

ケース3、膜を指定せずシステムを入札する場合。この入札そのものは、メタシステムに有利な条件を付したりしない限り、公正な入札は可能である。条件によってシロと考えてよいだろう。

では、ケース4、上記のケース3においてメタ膜を採用した場合。グレーである。浄水場が10年や15年でシステムを変更し建替えるならともかく、50年60年と使うはずである。ならば、後々膜の交換が必要となり、結果的にケース1のクロ入札を実施しなくてはならなくなるのだ。
伊万里市の第9次拡張事業浄水場膜ろ過設備工事の場合は、ケース1になるので完全に談合クロ入札であった。
また、佐世保市の本件は、ケース1の変形であったが、市長の英断でケース3になったと思われた。しかし、メタに有利な条件が残っており完全に公平な競争入札でなかったため(メタのダンピングもあるが)、結果的にケース4のクロに限りなく近いグレーになるのだろう。あとは、メタウォーター落札が決定し、クロ入札の続出を待つばかりである。

編集部・・・・メタウォーターも悪事が暴露されたらダンピングとは往生際が悪いで。だったら今まで入札をメタ膜で高額にコントロールしてきた大牟田市や伊万里市はメタ社に不当な金を支払ってることになる。メタ社と契約している自治体は、今後はメタ社に対して不当な金の返還を要求するべきである。
 

[ 2010年8月29日 ]
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