アイコン ドン・キホーテ/役員不正に徹底した措置

普通の会社であったら、内部処理するのだが、そこはドン・キホーテ、元役員の3,134万円の不正に対して、告訴すると発表した。こうした徹底した会社であるからこそ、同社が急成長してきたのであろう。

同社は、2010 年12 月30 日付「会社資金の不正支出について」にて公表したとおり、同社元取締役(2010 年12 月14 日辞任)が、複数年度にわたり会社資金の不正支出を行っていたことが判明したことを受け、告訴の手続に入るとともに不正行為の調査を外部弁護士に委託し調査した結果、次の通りであった。

1.不正行為の概要
2009 年1月から2010 年10 月にわたり、当社元取締役が私的流用を目的に実体のないコンサルティング費用の支払を自己決裁する手口により不正な支出を行っていたもの。
元取締役は発覚を逃れるため、領収書等経理証憑を偽造していた。内部監査によりコンサルティング費用のサンプリング調査を行ったところ、不自然な領収書が判明したため発覚した。

2.調査の進捗について
同社は上記不正行為の調査を外部弁護士に委託していたが、その調査の結果本件に関する同社の被害額は3,134 万円であることが判明した。

3.過年度財務諸表への影響
調査の結果判明した被害額3,134 万円については、過去に費用処理されているが、こ
れについて資産残高の修正による過年度の各財務諸表への影響を検証した結果、監査法人と協議の結果、その影響は限定的かつ軽微であることから過年度財務諸表の訂正は行わないとしている。
 
同社は、店舗展開しているだけに、内部にも牽制するための措置と発表であろう。
 

[ 2011年1月18日 ]
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