アイコン 「共立不動産鑑定事務所」過大評価で家宅捜索/NESTAGE増資事件

不動産鑑定所は、鑑定を依頼した会社からお金を貰うことから、依頼主の意向に沿った鑑定額が多く見受けられるが、今回の事件もその典型的なその類の事件である。

大阪のゲームソフト販売会社NESTAGEが、旧「かんぽの宿」の評価額を不当に高くして水増し、現物出資の増資をした疑いをもたれている事件で、大阪府警は18日、金融商品取引法違反(偽計)容疑で、鑑定の依頼を受けた「共立不動産鑑定事務所」(東京都渋谷区)や現物出資したコンサルタント会社「クロスビズ」(東京都中央区)も捜索を受けた。

NESTAGEは2010年2月、クロス社から、旧「かんぽの宿」など3物件の現物出資を受けて増資。 これによりN社は債務超過が解消されたと発表された。しかし担保価値も殆どなく、資金調達もできず2010年8月12日、民事再生法の適用申請を行って破綻した。
当3物件は、北海道上川町層雲峡と山形県米沢市の旧「かんぽの宿」の土地建物と、岡山県倉敷市の宿泊施設の建物を総額1億50百万円前後で、クロス社は増資の1ヶ月前に取得していた。
破綻後の12月期に、3物件の資産価値を見直し、特損11億49百万円を計上している。
 

[ 2011年2月21日 ]
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