アイコン 台湾/無水マレイン酸を食品添加物に 「問題のデンプン」として大問題に

無水マレイン酸を原料にしてフタル酸などの食品添加物が製造されているが、無水マレイン酸そのものを食品製造過程で添加物として使用、台湾で大問題となっている。
台湾の馬英九総統は29日、「今回の食品安全問題に関し、台湾衛生部門は、事件に関与したメーカーは20社以上、関連商品は230トン以上にのぼることを突き止めた」と語っている。

台湾では「問題のデンプン」(=マレイン酸添加でんぷん)に絡む食品安全問題が発生し、大きな騒ぎとなっている。
悪質なメーカーが違法添加物「マレイン酸」を、味を良くするためタピオカティーや肉団子などさまざまな台湾の日常食品に混入した事件は、台湾の住民や関連食品メーカーを不安に陥れている。 
シンガポールなどの海外市場はすでに、台湾から輸入した関連商品11種の回収を輸入業者に求めた。

当問題については総統自ら取り仕切っており、問題の重大さがはかられる。日本へも当然輸出されていると思われ、台湾製食品は注意が必要だ。使用した食品メーカーもすでに判明して公表されており、台湾製食品は製造会社をチェックする必要がある。

<無水マレイン酸>
工業原料の「無水マレイン酸」は、大量に摂取すると腎機能の低下などを招くとされ、台湾では食品への使用を禁じている。
無水マレイン酸は、ベンゼンを主原料とする化合物で、不飽和ポリエステル樹脂の原料をはじめ、種々の有機酸、樹脂改質剤などのファインケミカルの合成原料として、幅広い用途に使用されている。
フマル酸は、主に不飽和ポリエステル向けに使用され、無水マレイン酸の誘導品として食品添加物や入浴剤にも使用されている。

 

[ 2013年5月31日 ]
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