4月の造船竣工実績 生産指数48.2まで低下
平成25年4月分の造船主要52工場の鋼船建造実績は、
起工22隻、98万9千G/T、
しゅん工19隻、90万3千G/T、しゅん工船価831億円、
生産指数48.2であり、生産指数の前年同月比は、53.9%減であった。
このうち、輸出船のしゅん工実績は、合計19隻、90万3千G/T、生産指数50.6であった。内訳は、貨物船は18隻で、そのうち一般貨物船は6隻(パナマ・マーシャル諸島等向け)、
ばら積み船は9隻(パナマ・香港等向け)、鉱石兼ばら積み船は3隻(パナマ・シンガポール向け)であった。油送船は一般油送船1隻(パナマ向け)であった。
鋼船修繕実績は、128隻、工事金額107億円であった。
国内船の起工は0.3%しかなく、竣工は全部外国船であった。
(生産指数の推移 平成22年(2010)=100)
今や世界一に躍り出た中国、僅差で2位となった韓国、どこでも作れる技術の基づく製品は、よりコストの安いところへ流れていくのか必然。その技術も今やハッキングやスパイおよび実質スパイのヘッドハンティングにより、技術情報の価値はなくなってきている。そうしたことからいえば、中国はしばらく持つと思うが、韓国は超ウォン安を続けていかない限り、中国や今後現れる造船国に食われる事になる。
中国・韓国が膨大な過剰船台問題を抱えており、有り余る鉄鋼生産も行っており、もう日本の造船業界は、日系海運会社だけが頼りとなるおそれが高い。
川重と三井造船の合併白紙は、両社は今後そうしたことはないだろうが、他社や他社同士の合併は避けられない。(リーマン・ショック前に保有した船舶も多い)。

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