アイコン 東京製鉄値上げ/建設用H型鋼など鋼材を3千円 8月から

東京製鉄は22日、8月契約の鋼材販売価格(店頭売価格)を、全品種で据え置くと発表した。5ヶ月連続の据え置きとなる。
ただし、H形鋼など建材用鋼材については、実際販売価格が建値を下回って推移しており、建築工事の需要増から、建値に戻すことで、実質的に3000円引き上げる。
値上げする建設用鋼材は、H形鋼、縞H形鋼、I形鋼、溝形鋼、異形棒鋼。ただ、鋼板類については、需給の逼迫度がそれほどでもなく、値上げの判断はまだしていない。

一方、中国は、粗鋼の増産が続いているが、採算悪化から値上げが始まり、ようやく市況も底入れしつつあると見ている。日本での値上げが進めば、輸入鋼材の小野建が稼ぐことになる。

建築着工状況月別推移
 
 
H24年9月
H24年10月
H24年11月
H24年12月
非居住建物
千㎡
4,700
4,545
4,107
4,540
前年同月比
 
33.6
15.0
7.3
21.7
 
 
 
 
 
 
住宅着工戸数
74,176
84,251
80,145
75,944
前年同月比
 
15.5
25.2
10.3
10.0
 
 
H25年1月
H25年2月
H25年3月
H25年4月
H25年5月
非居住建物
3,890
4,324
4,701
5,050
4,614
前年同月比
0.2%
23.2%
27.9%
25.9%
14.3%
 
 
 
 
 
 
住宅着工戸数
69,289
68,969
71,456
77,894
79,751
前年同月比
5.0%
3.0%
7.3%
5.8%
14.5%
 
建築市場は、消費税増税特需で建設ラッシュになっているが、お祭りの後の寂しさだけは勘弁してもらいたい。東京製鉄も儲かるときに儲けようという魂胆なのであろう。しかし、建築物件のネットの積算価格は、鋼材の価格上昇は読み込んでいないと思われ、またしても多くのゼネコンが赤字になる可能性がある。
施主は、ゼネコンに対して官も民も金をくれない。
[ 2013年7月22日 ]
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