＜ニアピン賞＞４０センチ
談合情報があったのは、昨年３月９日に開札される予定だった「浅生融雪基地外６箇所機械設備」（魚津～滑川間）の入札工事。
線路沿いに融雪用の温水パネルを設置する工事で、３社が入札に参加していた。開札直前に情報提供があり、発注元の鉄道運輸機構の東京支社は、入札を延期し、調査委員会を設置したが、１２日後に「談合の事実は確認されなかった」として開札された。機構側は、いつものと通り、入札関係者に対し、談合したのかどうか、「していない」という念書を差し入れをさせただけで、開札したと思われる。(「しました」というバカな、おめでたい入札者にこれまでお目手かかったことはない)
結果、３社の入札価格は、いずれも予定価格を上回ってやり直しになり、再入札では１社が再び予定価格を超過し、もう１社が辞退したため、大阪市の設備工事会社が２６億８５００万円で落札した。
予定価格は２６億９５５０万円で、落札率は９９．６％と極めて高かった。

北陸新幹線の融雪設備工事では、これ以外にも談合が疑われるような高額入札が相次いでいる。鉄道運輸機構の資料によると、入札の平均落札率は２０１１年度が約９０％、２０１２年度になるとなんと約９８％という神様並みの数字を入れている。
予定価格に非常に近い９９．７％に達した入札もあり、国会議員が水面下で関わる糞田舎の予定価格筒抜け入札工事のようである。天下の国交省の外郭団体の鉄道運輸機構は、関係者ご一同様への裏金資金提供用かニアピン賞を続出させていたのか。
公取委が捜索に入ったことが判明している談合の疑いが濃いい入札関係者は、当の鉄道運輸機構、高砂熱学工業、三機工業、朝日工業社(以上、本社：東京)、ダイダン(本社：大阪)など。