アイコン 続、福岡市の中央保育園問題

過去、市職員に対して禁酒令を発令し一躍全国区になった高島君は、現在、パチンコやファッションホテル街に保育園を建築している。
逆の場合、保育園がある場所のそばに、ファッションホテルやパチンコ店(風営法で規制されたパチンコ屋が隣にあり、ラブホテルが半径200m以内に7件立地)の建築許可を出す自治体がどこにあろうか。

<風営法>原文
この法律は、善良の風俗と清浄な風俗環境を保持し、及び少年の健全な育成に障害を及ぼす行為を防止するため、風俗営業及び性風俗関連特殊営業等について、営業時間、営業区域等を制限し、及び年少者をこれらの営業所に立ち入らせること等を規制するとともに、風俗営業の健全化に資するため、その業務の適正化を促進する等の措置を講ずることを目的とする。
第二十八条  店舗型性風俗特殊営業は、一団地の官公庁施設(官公庁施設の建設等に関する法律 (昭和二十六年法律第百八十一号)第二条第四項 に規定するものをいう。)、学校(学校教育法 (昭和二十二年法律第二十六号)第一条 に規定するものをいう。)、図書館(図書館法 (昭和二十五年法律第百十八号)第二条第一項 に規定するものをいう。)若しくは児童福祉施設(児童福祉法第七条に規定するものをいう。)又はその他の施設でその周辺における善良の風俗若しくは清浄な風俗環境を害する行為若しくは少年の健全な育成に障害を及ぼす行為を防止する必要のあるものとして都道府県の条例で定めるものの敷地(これらの用に供するものと決定した土地を含む。)の周囲二百メートルの区域内においては、これを営んではならない。

児童福祉法第七条
この法律で、児童福祉施設とは、助産施設、乳児院、母子生活支援施設、保育所、児童厚生施設、児童養護施設、障害児入所施設、児童発達支援センター、情緒障害児短期治療施設、児童自立支援施設及び児童家庭支援センターとする。
条文以上。
風営法は、明確に保育所の周囲二百メートルの区域内に風俗営業店を開設してはならないと規定している。
その法運用に当たっては、自治体の条例や公安委員会に任せられているが、根本となる法律に明文化された事項を反故にし300名の保育所でありながら、法解釈などどうにでも解釈できるとする市民離れした高島君の脳味噌には呆れかえるものとなっている。

<その他の問題>
1、 道路問題
保育所予定地の前の道路は、天神へ抜ける狭小の一方通行道で常時混雑・渋滞、天神地区の国体道路へ50メートルで通じ、信号が青に変われば、車両は一斉にストートする。周囲の園児などに注意はいかなくなる恐れが高い。歩道も設置できない狭さのため、道路に色を塗り歩道らしきものを確保するという福岡市。

2、 避難道の問題
万が一の逃げ道がない。建築地は道路に狭い道路一面しか面してない。裏隣にはパチンコ店があり、パチンコ店の裏に景品交換所がある。そのパチンコ屋の表から交換所へ至る通路(段差60cm)を使えと福岡市は、他人の土地を勝手に使えとしている。
また、北側にある農民会館の建物を改造させるつもりか、避難道を確保することも検討しているという。既に建築中であるにもかかわらず、避難道はまだ検討中である。それでも、保育所として建築許可が下りていることから、かなりの政治的なアクションがあったことであろう。

3、 パチンコの換気口の問題
保育所建設予定地の隣のパチンコ屋からは、保育所側に向かって喚起口が15ヶ所設置されている。その下に保育園の屋上の遊び場が設置される建築図面となっている。

4、 児童会館が複合商業施設に変身
児童会館を建て直し複合商業施設にする構想を高島君が市長になり決定している。
前市長の段階では、建て直し、待機児童対策からも150名の定員を200名にする構想であった。
それを高島君は、天下の西鉄を引き入れ、児童会館を西鉄に建てさせ(土地は市所有)、西鉄が3階までを商業施設として運営、その上階を無料でNPO法人に入居させ、その上に児童会館を設置することにしている。
何でこれまで児童会館であった地に商業施設が必要なのだろうか。かたや、新保育所建設には、土地取得だけで9億円もかかっており、3階建てとなる建物を入れれば、現在地に保育所を含めて建て変えた方が、税金の無駄使いにもならなかった。
現在の児童会館は、福岡県沖地震で、壁に亀裂が入り、現在まで福岡市はヒビが入ったままとしていた。(当時、大手のビルも亀裂がかなり入ったが、地震後速やかに、コンクリート接着剤(2液性)で充填接着し元通りにしている。建て変えようと計画的に亀裂が入ったままにしていたのだろうか。また、耐震化も現行利用のまま今の技術ではどうにでもできる。)
百歩譲って改築したところで、保育所を風営法の取り締まり地区に移転させ、その代わりに現行の児童会館を改築して商業施設を導入するなど、言語道断ではないだろうか。

5、 土地取得にかかわる疑惑
建築中の保育所の土地について、きな臭い匂いがする。その不動産も財務省が発表している路線価からすれば、かなりの高値買いとなっている。購入当時近隣の地が値上がりする要素はまったく見当たらない。それも、北九州の不動産会社が所有していたものを、元港湾局長が天下りする福岡市の不動産会社が購入、福岡市がその不動産会社から購入するという、いかにも見え見えの土地転がしと思われる購入の仕方を福岡市の高島市長はやってのけている。

以上のとおり、問題は山ほどあるが、ファッションホテル街に保育所を建設するとは、風営法の条文にも精神にも福岡市の高島市長は違反をしていると断言できよう。

 

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[ 2013年12月 2日 ]
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