アイコン 2月の造船統計 今の円安ではまだ増加本格化せず

2014年2月分の造船主要53工場の鋼船受注・建造実績は、受注24隻、83万1千G/T、起工29隻、95万2千G/T、しゅん工29隻、128万3千G/T、しゅん工船価1,200億円、生産指数69.6であり、生産指数の前年同月比では6.2%増となった。
このうち、国内船のしゅん工実績は、合計3隻、5万6千G/T、生産指数88.6であった。内訳は、貨物船2隻、その他船舶1隻であった。

輸出船のしゅん工実績は、合計26隻、122万7千G/T、生産指数68.7であった。
内訳は、貨物船は23隻で、
そのうち
一般貨物船は7隻(パナマ、シンガポール等向け)、
鉱石専用船1隻(リベリア向け)、
ばら積み船は9隻(パナマ、リベリア等向け)、
鉱石兼ばら積み船は4 隻(シンガポール、パナマ向け)、
石炭専用船1隻(リベリア向け)、
自動車専用船1隻(パナマ向け)
であった。
油送船は一般油送船1隻(パナマ向け)、
化学薬品船2隻(パナマ、シンガポール向け)
であった。
鋼船修繕実績は、121隻、工事金額70億円であった。

受注は、国内0、海外は24隻、内訳は貨物船20隻、油槽船4隻。
(国内の海運会社の船舶の殆どは税金がかからないタックスヘブン国に籍を置き、海外発注となる)

今や世界の造船業界は中国と韓国がデッドヒートを繰り広げており、技術的には韓国に分があるものの、中国の追い上げも急である。両国の造船業の発達は、大手鉄鋼会社の意向もあり、世界の案件を取り捲っている。世界経済低迷下、当然両国の造船会社による価格競争もあり、日本は太刀打ちできないものとなっている。ただ、客船建造技術や省エネ船など技術的には優れている。

[ 2014年4月16日 ]
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