アイコン 韓国国営放送KBS/報道記者が社長退陣を求めスト 放送に政治圧力

韓国放送公社(KBS)の一線記者や中堅幹部が、旅客船セウォル号の沈没事故などの報道で吉桓永(キル・ファンヨン)社長が、大統領府の意を受け現場に不当な圧力をかけたとして辞任を要求、19日にストライキに入り、夜のメーンニュースも短縮された。
 KBSでは報道局長だった金時坤氏が今月9日、沈没事故の死者数が「交通事故で死ぬ人の数を考えれば多くない」と発言したとして辞任に追い込まれた。
 金氏は発言を否定しながらも「報道の独立性を守れなかった」と言い残し辞任したが、その後、韓国海洋警察について吉社長から「批判するな。大統領府から指示が下りてきた」と言われたと暴露した。
 それに呼応するように、その後、報道本部長を始め報道記者中心に社長辞任を要求している。
 日本の国営放送の品のよい記者さんたちと現代版ヒトラーさんの関係はどうなったのだろうか。日本の国営放送は、会長様将軍様の介入は当然のこと、お召しますままにと首の安全と引き換えに忠誠を誓ったようだ。

<韓国紙>
KBS記者協会は18日、キム・シゴン前報道局長が、直接作成した‘報道外圧日誌’を公開した。 この資料には、KBSのキル・ファンヨン社長が、報道に介入した事実が、非常に具体的に記録されていると韓国紙が報道している。

 キル社長は、去る6日、ソウル曹渓寺の行事に参加した朴槿恵大統領が、セウォル号惨事と関連して謝ったニュースを<ニュース9>のヘッドラインに追加させた。
ヘッドラインは、ニュースの冒頭にその日の主なニュースを集めて予告するもの。
キム前局長は「大統領や政治アイテムが(ヘッドラインに)出てくれば視聴者が離脱し、大統領のニュースは予告に入れなかった。 ところが、キル社長が夜8時39分に電話をかけてきて‘なぜ予告に大統領の記事を出さないのか。 2番目に配置しろ’と指示した」と明らかにした。 ヘッドラインはニュース開始の15分前にキル社長の指示どおりに変わった。

 キル社長は、また、去る3日夜9時5分に、キム前局長に電話をかけ「安哲秀代表のニュースは直ちに除け」と指示した(安哲秀氏は、若い人たちに人気がある政治家で、新党・新政治民主連合の共同代表)。 この日昼、安代表が朴大統領の反省を促したという字幕ニュースで送りだそうとしていた。  
‘安哲秀代表「大統領に痛烈な謝罪を要求」 vs セヌリ「謝罪収拾が優先」’とバランスを取って字幕のタイトルを選んだが、それすら除くことを要求した。
キム前局長は、去る1~8日の間に計4回にわたりキル社長が、<ニュース9>製作に介入したと明らかにした。

 海洋警察に対する批判を自制しろと言ったというキル社長の指示に関しては、キム前局長は「5日午後2時、社長が誰からか聞いたようで、異例的に報道本部長・報道局長・編集主幹・取材主幹会議を招集し、海洋警察に対する批判をしないよう指示した」と話した。
去る8日には、海洋警察批判の報道タイトルが予定記事目録に入れられると、そのまま報道されれば社長に阻止されると考え、‘海洋警察’という言葉を消した偽のキューシートを作り社長室に送ったとも記載されていた。
以上。

[ 2014年5月21日 ]
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