アイコン 意識不明のサムスン李健熙会長に出廷命令/インド最高裁

ブルームバーグによると、インド最高裁はサムスン電子の李健熙会長に対し、7月14日に出廷することを再度命じたと報道している。

 発端となったのは、インドのコンサルティング会社「JCEコンサルタンシー」が、サムスン電子に140万ドル(現在のレートで約1億4400万円)の未収金があるとして、2005年にウッタルプラデシュ州ガーズィヤーバードの裁判所に李会長を提訴したことによる。
 
インド最高裁は今年4月、李会長に出廷を求め、応じない場合には逮捕状を発行する構えを示した。李会長は最高裁に出廷命令の撤回を申し立てた。しかし、最高裁は申し立てを退け、再び出廷命令を下した。
  サムスン関係者は「事件はサムスン電子のドバイ法人関係者が関与した140万ドル相当の為替手形詐欺事件に関するもので、為替手形を引き取ったJCEコン サルタンシーが、サムスン電子に換金を要求したものの受け取れなかったことから、李会長を提訴したものだ」と説明しているという。
 以上。

サムスンは、金に関しては非常に煩いようだ。
手形事件の場合、善意の第3者に対抗できないとされ、引受人(約束手形の振出人)は供託して、裁判で支払う相手が善意の第3者ではないことを立証することが必要となる。それを立証できない限り善意の第3者に対抗できず、サムスンは支払い拒絶できない。
サムスンとサムスンのドバイ法人関係者の問題は内内の別次元の問題となる。

ところで、李健熙会長は5月10日自宅で心筋梗塞により倒れ、10日後の20日やっと意識が回復してきたという。しかし、少しの反応だけで会話はなし、各機能は回復し危機的状況は去ったとされるが、脳の損傷は不明で、実際はこん睡(植物人間)状態のようだ。
5月25日、病室で普段から李会長が好きな野球中継を流していた長男の李在鎔サムスン電子副会長ら家族は、サムスン・ライオンズの選手のホームランに李会長が、普段よりはるかに大きく目を開け、大きな反応を見せ皆が驚いたという(中央日報)。

インド最高裁は、そうした李健熙会長に対して召還命令を出したことにより、下手すればインドにおけるサムスンの資産差し押さえと李健熙会長に対して逮捕状が発せられる可能性もある。
こうした事態も、超ワンマンの李会長の判断がなければ、長男の李副会長では支払い決済できないサムスン帝国である。
過去、李健熙会長による100億円(1000億ウォン)ともされる脱税・使途不明金問題の金に比べれば、たかが知れている金額だ。何せサムスン電子の売上高は22兆3千億円(営業利益3兆6千億円)もある。
政治的には、クネちゃんがインド新政府に対してODA資金による大型開発をチラつかせれば、サムスン会長も逮捕状など不名誉なことは事なきを得る可能性もある。
 

[ 2014年6月 9日 ]
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