アイコン イラク最大製油施設バイジ アルカイダ包囲で操業停止 泥沼内戦状態続く

イラクのバイジにある同国最大の製油施設が操業を停止し、外国人スタッフも退避したと、同施設関係者が17日に明らかにした。
地元スタッフは現場にとどまっているほか、軍が施設を依然掌握しているという。
イラク第2の都市モスルを先週制圧したアルカイダ系の武装勢力が製油拠点バイジに進撃し、製油施設を包囲している。
 
イラク北部に進攻した国際テロ組織アルカイダ系の過激派「イラク・レバントのイスラム国」主体の武装勢力は11日、北部ティクリートを制圧後、首都バグダッドの北約125キロにある中部サマラに進撃を図ったが、政府側治安部隊に阻止された。フランス公共ラジオが伝えた。

ロイター通信によると、バグダッドでシーア派イスラム教徒が多いサドルシティーでは、アルカイダケ系スンニ派の「イスラム国」などとの戦闘に備えて住民が武器集積を始めた。
武装勢力は、ティクリート北方のバイジにあるイラク最大の製油施設を制圧する構えを見せていたが、地元部族の説得に応じて周辺部に撤退したもようだと報道している。
なお、キルクーク油田はイラク政権と敵対するクルド族が支配下においているとされる。

一方、戦争大好きアメリカは、大量破壊兵器のガセネタでイラクへ戦争を仕掛け、国家転覆を図るまではよかったが、アルカイダ系ゲリラに苦しめられ、道半ばで撤退。
その途端、イラク政権はシーア派で固め、同国少数派のスンニ派を追い出し、その結果、スンニ派がアルカイダ系と結びつき「イラク・レバントのイスラム国」を結成、今や首都バクダッドを攻め立てようとしている。
こうした事態に、アメリカオバマは、アメリカと敵対関係にあるシーア派の拠点イランの大統領に連絡を取り、アメリカのイラクスンニ派拠点空爆を表明、地上をイランの派兵によるイラク侵攻を要請したものと思われる。
しかし、オバマは下手に扱えば、クエートはじめアラビア半島の産油諸国は全部スンニ派であり、スンニ派に資金や武器が供給され続ける可能性もあり、さらに泥沼化するおそれがある。
キリスト教にはないが、イスラム原理主義者のアルカイダ系のテロ軍には神のもとへ行けるという自爆テロがあり、一般市民の犠牲者はさらに増加し続けることになる。それに武装勢力はいくつにも分かれ、砂漠地帯のどこにいるのかも皆目検討がつかない状態にある。
オバマがイラク撤退後の政権をコントロールしなかったツケが今出てきている。
シリア内戦でもアメリカは派兵拒否の変わりに反政府側に大量に供給した武器が今、イラクのアルカイダ系「イラク・レバントのイスラム国」にあり、イラク第2の都市モスルを陥落させた武器に使用された。 モスルの政府軍が遁走し、放置した戦車などの武器もまた大量に反政府軍「イラク・レバントのイスラム国」の手中になっている。

 

[ 2014年6月18日 ]
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