アイコン 宮崎シーガイアのレストランでウエルシュ菌による食中毒

巨大リゾート施設「シーガイア」の中のレストランで食事をした39人が食中毒の症状を訴え、宮崎市保健所は集団食中毒と断定し、この店を2日から2日間の営業停止にした。
営業停止処分を受けたのは、宮崎市山崎町の「フェニックス・シーガイア・リゾート」の中にあるレストラン、「パインテラス」。
宮崎市保健所によると、6月28日の昼にこのレストランで食事をした176人の客のうち1歳から72歳までの39人が腹痛や下痢などの症状を訴えたという。いずれも症状は軽く、全員回復に向かっているという。
こ のレストランでは、バイキング形式で和食や洋食、それに中華などを提供していた。保健所が調べたところ、5人から食中毒の原因となるウエルシュ菌が検出さ れたほか、共通する食事がこの店での昼食しかないことから、保健所は食中毒と断定し、このレストランを2日から2日間の営業停止にした。レストランは1日 から営業を自粛している。

ウエルシュ菌:河川、下水、海、土壌中など自然界に広く分布している。ヒトを含む動物の腸内細菌叢における主要な構成菌であることが多い。一般に、ビフィズス菌などと対比され、悪玉菌の代表とされている。臭い放屁の原因、悪玉の常在菌である。
給食病または給食菌( food service germ )やカフェテリア菌( cafeteria germ )の別名で呼ばれることもある。
食中毒は、A型菌の産生するエンテロトキシンによる生体内毒素型によるもの。芽胞が一旦高温処理される事で芽胞形成能が活性化され、同時に溶存酸素が減少すると共に競合する他の菌が減少し増殖の好条件が成立し、緩徐に冷却される間(至適増殖温度)に食品中で増殖する。
毒素の摂取ではなく原因菌の1千万~1億個以上の摂取により、腸管内で菌の増殖と共に芽胞が形成され、同時に毒素が産生され毒素により発症する。
8〜20時間の潜伏期の後、水様性の下痢を引き起こす。腹痛と下痢は必発であるが、嘔吐、発熱は見られない、1~2日で回復し、予後は良好である。
芽胞のみ100℃・1気圧・1時間の加熱で不活性化されず、残存する可能性がある。タンパク性食品が原因食となる場合が多い。37℃で最も多くの毒素を産生する。
以上。

加熱処理でも死なず、厄介なようだ。しかし、その菌はどこにも存在し、その摂取量が問題であり、当レストランではそれほどウエルシュ菌を増殖させていたのであろう。

[ 2014年7月 3日 ]
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