アイコン 京セラ/加東市の溜池で世界最大の水上設置型メガソーラー発電事業を開始

京セラと東京センチュリーリース(TCL)は2012年8月、「京セラTCLソーラー」を共同して出資し、太陽光発電事業を実施するためのSPC(特別目的会社)である京セラTCLソーラー合同会社(以下「京セラTCLソーラー」)を設立している。
今 般、京セラTCLソーラーは、シエル・テール・インターナショナル(本社:フランス)の日本法人より水上架台(水上に太陽電池モジュールを設置するための 浮体構造物「Hydrelio(c)」、以下「フロート」)の提供を受け、水上設置型メガソーラー発電事業(以下「本事業」)に取り組む。

その第一号案件として、兵庫県加東市の西平池と東平池において水上設置型メガソーラー発電所(合計約2.9メガワット)の建設を本年9月より開始する。

 なお、西平池に建設予定のメガソーラー発電所(約1.7メガワット)は、水上設置型では世界最大)となる。

 2012年7月に日本におけるFIT(固定価格買取制度)が運用を開始して以来、京セラTCLソーラーでは全国28ヶ所(合計92.8メガワット)で太陽光発電所を開発し、うち11ヶ所(合計21.6メガワット)はすでに運転を開始している。
 全国各地で太陽光発電の導入が次々と進み、メガソーラーの用地が減少していく中で、京セラTCLソーラーでは、従来からの遊休地等を活用した地上置き型、工場・倉庫等の屋根を使用する屋根置き型の発電所の開発に加えて、新たに水上設置型メガソーラー発電事業に取り組む。

年間を通じて降水量の変化が大きい日本では、農業用ため池、河川増水時の調整池など全国に多くの池があり、これらの水面を使用し発電事業を行う。
 本事業では、現在100件を超える引き合いがあり、2014年度内には全国のため池等を対象に合計約60メガワットの水上設置型メガソーラー発電所の開発を目指す。
なお、シエル・テールのフロートは、同社が開発し特許を有しており、フランスにおいてすでに3年以上の稼働実績がある。

本事業においては従来通り、TCLは発電設備に対するリース・ファイナンスを提供し、京セラおよびそのグループ会社は太陽電池モジュールと周辺機器の供給、建設・保守・維持管理を担っている。
また、シエル・テールはフロートと水上設置に関わる技術を提供する。

TCLと京セラおよびシエル・テールは本事業を通じ、再生可能エネルギーの普及を促進するとともに、地球環境保全ならびに循環型社会の形成に貢献する。


【水上設置型メガソーラー発電所の概要】
(1) 所在 地 : 兵庫県加東市(西平池、東平池の2 ヶ所)
(2) 事業 主 : 京セラTCL ソーラー合同会社
(3) 出力規模 : 西平池:約1.7 メガワット、東平池:約1.2 メガワット 
合計約2.9 メガワット(予定)
(4) 太陽電池設置枚数: 255 ワットの京セラ製太陽電池モジュール合計11,256 枚
(5) 年間予想発電量: 合計約330 万キロワット時の見込み
※一般家庭約920 世帯分の年間電力消費量に相当※2
(6) 売電 先 : 関西電力株式会社(予定)
(7) 着工開始 : 2014 年9 月
(8) 発電開始 : 2015 年4 月(予定)

【水上設置型メガソーラー発電所の特徴】
(1) 水上に設置することにより、冷却効果が得られ、地上置き型・屋根置き型と比べ、
高い発電量が期待できる。
(2) 太陽電池モジュールが水面を覆うことで、貯水の蒸発量の軽減や藻類の異常発生を防ぐことができる。
(3) シエル・テールが提供するフロートは、紫外線や腐食に強い高密度ポリエチレン製であり、100%リサイクルが可能。
(4) 台風に耐えうる十分なフロートの強度設計、連結技術を採用している。

水上設置型メガソーラー発電所

 

[ 2014年9月 1日 ]
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