アイコン エボラ 1月までに最大14万人感染/米疾病対策センター  医薬品会社の功罪

米疾病対策センター(CDC)は23日、エボラ出血熱の感染者数が来年1月20日までに55万─140万人に達する恐れがあるとの推計を発表したとロイターが報道している。
推計の上限である140万人は、現在の感染者数が5864人とする世界保健機関(WHO)の情報が実態を完全に反映しておらず、実際の感染者数が2.5倍の約2万人である公算が大きいとの前提に基づいている。
また、8月までに入手されたデータを使い、疫学的モデルに基づく試算で、米政府が最近発表したエボラ熱対策などによる効果などは考慮されていないという。
以上。

アメリカは、リベリアに(隔離用の)医療施設など建設するため、3000人の具体を派遣することを表明している。
また、リベリア政府はエボラ感染拡大を阻止するため、日本政府に対して、医療団の派遣を要請している。

<超大手医薬品会社の功罪>
世界には大儲けしている超大手の医薬品会社が、1976年6月にエボラウイルスが発見され、その後、治療薬が開発されず、パンデミックになると予想されていたにもかかわらず、利益が出ないことから、対策薬の開発を行ってこなかった。
今や巨大ハゲタカ医薬品会社に成り果て、より巨大化させるため買収を繰り返している。これらの巨大医薬品会社は、自社医薬品販売のためなら詐欺同様(ノバルティス、日本)の虚偽論文を作ったり、巨額賄賂(グラクソ、中国)を使ったりしている。

まだ、エボラ感染者は現実的には西アフリカに封じ込めが成功しており、すでに世界でニュースになることも少なくなってきている。
中央アフリカのウガンダから世界に蔓延したとされるエイズは、H感染により世界に広まり、欧米で多くの感染者が出たため、こうした巨大医薬品会社は、開発にしのぎを削り、今では大儲けしている。

エボラウイルスに対するワクチン開発は米国はじめ公的機関の研究所により進められ、ここでも超大手医薬品会社は参加せず、中堅やベンチャーの医薬品会社が、そうした研究所と組み医薬品発を行っている。
超大手医薬品会社が開発に携わらないのは、こうした会社の株主に、ハゲタカの投資ファンドやヘッジファンドが大株主になっていることに起因している。医薬品開発には巨額投資が必要で、開発リスクにより、開発できなかった場合、経営陣はハゲタカの大株主から責任を取らされ首になる。そのため利益が出る開発品しか開発しない。開発リスクのある医薬品は、今や、大型新薬開発を終えた医薬品会社を買収して自社の医薬品にしている有様だ。

新自由主義の債券市場は、業界や地域性などまったく関係なくグローバル化が求められ、既にハゲタカに乗っ取られている。
(注)英グラクソはエボラ対策薬を開発中。

西アフリカの人口
西アフリカ3ヶ国
人口/万人
リベリア
420
シェラレオネ
600
ギニア
1,050
小計
2,070
リベリア近隣国
コートジボアール
2,060
ガーナ
2,550
ナイジェリア
17,400
小計
22,010
合計
24,080
 
 
[ 2014年9月24日 ]
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