アイコン エボラ感染の米医師回復 3人目  エボラ感染拡大続く死亡2,917人に/WHO

西アフリカでエボラ出血熱に感染し、米国に帰国し治療を受けていたリック・サクラ医師(51)が完治した。サクラ氏および入院先のネブラスカ・メディカル・センターの医師が25日会見を開き、明らかにした。(以前回復した2人はアトランタの大学病院だった)
治療には、カナダの製薬会社テクミラ・ファーマシューティカルズのエボラ出血熱治験薬「TKMエボラ」(米防総省から1億4千万ドルの資金援助で開発)と、エボラ熱に感染し、すでに回復した米国人医師ケント・ブラントリー氏から採取した「回復期血清」が使われた。
サクラ氏は、リベリアの病院で患者の治療にあたっていた際に感染。エボラ熱に感染し回復した米国人としては3人目となる。

<WHO エボラ感染2,917人死亡と>
世界保健機関(WHO)は25日、西アフリカの5ヶ国でエボラ出血熱の感染者が6,263人に上り、このうち少なくとも2,917人が死亡したと発表した。
WHOは、リベリアの医療施設で1,550床以上のベッドが新たに必要だとしたほか、ギニアのFassankoni地域ではエボラ対応チームの進入を阻止するため地元住民が道路をふさいでいるとの報告があると明らかにした。
WHOはエボラ出血熱の流行が始まったギニアでは、感染拡大が一服したとの見方を示した。ただシエラレオネ、リベリアでは感染拡大が続いているという。
声明では「ギニアで過去5週間のうちに感染が新たに確認されたのは75~100件で、懸念は残るものの、状況は安定したようだ」としている。

エボラ感染者と死亡者CDC 9月4日現在
西アフリカ
罹患者数
死亡者数
死亡率
ギニア
1,008
632
62.7%
リベリア
3,280
1,720
52.4%
シエラレオネ
1,876
549
29.3%
ナイジェリア
20
8
40.0%
セネガル
1
0
 
6,185
2,909
47.0%
CDC=アメリカ疾病管理予防センター
[ 2014年9月26日 ]
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