アイコン エボラ治療薬 富山化学のファビピラビル フランスに続きドイツも使用へ  全エポラ薬剤ワクチン

富山化学工業(富士フィルム傘下)が、インフルエンザ治療薬として開発したファビピラビル(商品名:アビガン)は、エボラ出血熱の治療にも効果がある可能性が指摘され、決定的な、また承認されたエボラワクチンがない中、緊急治療薬として検討されている。
こ うした中、アメリカ人の感染者に対して、使用されたカナダの医薬品メーカーが製造したZMappを投与し、回復したことから、効能があると報告されてい る。しかし、この2人には、エボラウイルス感染から回復した人の血清も投与されており、どちらの効能があったのか定かになっていない。
ファビピラ ビルは、日本で承認されたインフルエンザ薬であるが、妊婦投与禁止など問題もあり、インフルエンザが大流行した場合に限定しての承認薬となっている。特徴 は、ウイルスの活動を抑制する効能が認められている。そのため、ウイルスに対しては、インフルエンザウイルスにとどまらず、ほとんどのウイルスに有効では ないかとして、WHOが投与を検討しているもの。

先般、フランス病院で、エボラ感染者に対してファビピラビルを投与した結果、回復したニュースが流れていた。
このたび、ドイツでも、エボラ感染者にファビピラビルを投与すると発表した。
エボラ感染者も重症度などで、薬剤投与しても自己回復力がなければ、難しいかもしれないが、これといった有効な手立てがなく、今は、緊急事態のため未承認薬剤を使用するしかない。
WHOが示しているエボラの治療薬やワクチンは3万人分必要だとされている。

<ZMapp>
ZMapp(読み:じーまっぷ)とは、3種類のヒト化モノクローナル抗体の抗体カクテルを、遺伝子組換えによりタバコ(植物)に組み込んで育成し、そのタバコの葉から抽出して作られた抗エボラウイルス薬(このため緊急の大量生産が難しい)。
マップ・バイオファーマシューティカル(米サンディエゴ)が製造しているZMappは、高熱や出血の症状が出ている18匹のサルに投与したところ、全てのサルで感染症の治療効果が見られたとの試験結果が8月29日、英科学誌ネイチャーのウェブサイトに公表された。
米国では2人に投与され回復した(血清投与あり)。西アフリカのシエラレオネで看護師として働き、エボラ出血熱に感染した英国人のウィリアム・プーリー氏(29)に未承認の治療薬「Zマップ」が投与された。(その後回復したかどうか、日本での報道がない)。ただ、リベリアではエボラ熱に感染した医師が同薬の投与にも関わらず死亡している(投与開始後、回復の兆しを見せていたという)。
ZMappに効能があるとしても、数十人分から最大で数百人分しかないという。

<英グラクソ>
エボラ出血熱対策について、英グラクソ・スミスクライン と米ニューリンク・ジェネティクス が未承認ワクチンの生産能力拡大に取り組んでおり、フェーズ1の段階とされる。
<その他の薬剤>
現在開発中の薬は効果が証明されておらず、ほとんどが臨床試験のごく初期の段階にとどまっている。人間への安全性試験を始めたのはカナダのテクミラ・ファーマシューティカルズのみ。
ロイター傘下のバイオ・ワールドによると、17種類のエボラ出血熱治療薬と12種類のワクチンが開発途上にある。このうちの一部は、10年以上にわたって臨床前試験や動物実験を行ったが、期待した効果が表れていないという。
以上。

死者数も大幅に増え、問題は高じるばかり、大量に投与が可能なファビピラビルを、まずは(注意事項を厳守させ)投与すべきであるが、WHOは騒ぐだけ騒ぎ、はっきりした態度を示さない。責任が重たすぎるのだろう。
アメリカは、自国利益とも絡みZMappを推奨しようが、数量は限られている。自国での感染者用に自国で保有しときたいと思っているだろうか。そんなことをしている間、自国内に西アフリカから感染者が帰国して(感染者かどうか調べるわけにもいかず、発症しなければわからない)、発症するなどして株価まで下落するというパニックを生じている有様だ。
今は感染の拡がりを食い止めるとともに、死者数を減らす最大限の努力をすべきだと思われて仕方ない。
米疾病対策センター(CDC)は9月23日、エボラ出血熱の感染者数が 来年1月20日までに55万~140万人に達する恐れがあるとの推計を発表している。

<WHOも問題>
2009年から10年にかけての新型鳥インフルエンザの世界的流行に際し、WHOのマーガレット・チャン(香港人)事務局長は「今、すべての人類が脅威にさらされている」として、新型インフルエンザをすべての人類の脅威とする広報を行った。そのため、各国は大量に薬剤を備蓄した。しかし、大流行せず、欧州議会はWHOと製薬会社が癒着したものだとの見方を示した。今も事務局長はマーガレット・チャン女史だ。(決断する上で ・タマがなかった)

エボラ出血熱 感染国と感染者数及び死亡者数/WHO
 
感染者数
死亡者数
リベリア
3,696
1998
シエラレオネ
2,317
570
ギニア
1,157
710
ナイジェリア
20
8
セネガル
1
0
アメリカ合衆国
1
0
合計
7,192
3286
・コンゴの死亡者31人は含まれていない。別種のエボラ    10月日現在。
米疾病対策センター調べでは、もっと多くなっている。
[ 2014年10月 7日 ]
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