アイコン 政府 福岡空港 第2滑走路増設方針決定 2025年運用開始へ 福岡空港概要

政府は、旅客数国内3位の福岡空港に2本目の滑走路を増設する方針を固めた。
2015年度予算案に調査費や設計費を計上する。10年後の運用開始を目指す。アジア路線の就航増加などによる混雑や遅延を解消するとともに、外国人旅行客の受け入れ増を図る。

年間旅客数1929万人(13年度)の福岡空港は、滑走路を1本しか持たない。現在、ピーク時間帯には複数の旅客機が誘導路の上で待機し、日常的に離着陸の遅れが生じている。さらに、国内外の航空会社から就航したいとの希望が寄せられており、今後も利用客の増加が見込まれている。
政府は、現在の滑走路(2800メートル)の西側に新たな滑走路(2500メートル)を増設し、着陸帯や誘導路なども整備する。15年度中に埋蔵文化財調査や設計などを開始し、早ければ10年後に運用開始する見通し。
 空港の整備費用は約1800億円で、このうち地方自治体と民間の負担分を除いた約1200億円の大半を、国は、空港の運営権を民間企業に売却した資金で賄う方針。
元県知事の天下りを輩出し続けている福岡県や福岡市は、運営権売却を容認する意向を示している。
以上、
この空港は、どんなに運用成績が良くても赤字空港、今だ個人や法人の地主が空港敷地の多くを占め、都市中心街に近いがゆえにその地代が値上がりを続け、利益が出ない体質となっている。

今回、空港の運営権を売却しても、すでに空港ビルディングについては一応民間(第3セクター)に委託されている。また、借地の地代は国が支払い続けるというもの。
これまで何回ともなく、福岡空港の玄界灘移設問題が浮上してきた。しかし、現行空港の利便性だけは国内最強であり、移設問題はいつも立ち消えとなった。県知事時代に福岡空港移設の音頭を取っていた麻生渡氏が、現在の福岡空港ビルディングの社長を務めているのは皮肉だろうか。
国は、空港運営権の売却にあたり、福岡空港ビルディングが現行運営している部分も買い戻し対象とし、全体を売却対象にすべきではなかろうか(現状、空港運営権についても福岡空港ビルディングが最有力候補)。そうでなければ福岡空港ビルディングは、福岡県知事の永遠の天下り組織に成り下がろう。
また、空港運営権の売却は、空港の地代家賃関係も継承させるべきではないのだろうか。甘~い。
そうでもしなければ、福岡空港が戦略的に東南アジアに開かれた空港として、大型商業施設併設型やテーマパーク誘致型といった思い切った施設更新はできないだろう。(第1・第2ターミナルはすでに老朽化の域。駐車場を地下化すれば可能だ)

ただ、閑古鳥が鳴く新設の北九州空港(海上空港で24時間利用可)へ、福岡空港の貨物便などを大きく割り振らなければ、何のために北九州空港を作ったのか意味をなさなくなってくる。
福岡空港は軍空港でもあるため、時々日米の戦闘機や巨大な軍用機が飛来する忙しすぎる空港となっている。
北九州空港:平成18年開港、総工費2,500億円、道路等関連含め3,380億円。

福岡空港概要
福岡空港ビルディング株式会社
設立
昭和42年4月1日
資本金
41億74万4千円
株主
日本航空、九州電力、ANAホールディングス、西日本鉄道、福岡県、福岡市ほか
代表者
代表取締役社長 麻生 渡(自治省OB、前福岡県知事)
本社
福岡市博多区大字下臼井778番地の1
社員数
132名(平成25年3月31日現在)
年商
160億円(平成24年度)
子会社
福岡給油施設(株)、福岡空港商事(株)、(株)JALカーゴサービス九州、福岡空港エンジニアリング(株)、福岡エアーカーゴターミナル(株)
2013年運航回数
国際便 11,009便、
国内便 76,114便、
合計   87,123便(1日平均238.6便)
2013年旅客数
国際便    3,189,780
国内便  16,102,247人
合計   19,292,027人
建物管理
[ 旅客ターミナルビル ]
第1ターミナルビル(国内線用)
第2ターミナルビル(国内線用)
第3ターミナルビル(国内線用)
国際線ターミナルビル
[貨物ビル]
福岡空港
名称
福岡空港(国管理)
空港の位置
北緯33度35分 東経130度27分
面積
3,530,850m2
基本施設
滑走路:2,800m×60m 南北1本(グルービング施工)
着陸帯:2,920m×300m
誘導路:8,626m
エプロン:601,135m2
エプロン
46スポット、国内線34スポット.国際線12スポット
運用時間
24時間
利用時間
07時00分~22時00分の15時間
国際便
9ヶ国17都市・18路線、478便/週
国内便
21都道府県、26路線、376便/日
航空保安無線施設等
ASR(空港監視レーダー)、SSR(2次監視レーダー)、ILS(計器着陸装置)、NDB(無指向性無線標識)、VOR(超短波全方位無線標識)、ATIS(飛行場情報放送装置)、ARTS-J(ターミナル情報システム)
航空保安照明施設
飛行場灯台、進入灯、進入角指示灯、滑走路灯、誘導路灯、同距離灯、エプロン照明灯、滑走路中心線灯、同接地帯灯、誘導道中心線灯等
駐車場
国内線:普通車:651台 大型車8台
国際線:普通車:897台
給油施設
貯油タンク:50kl(4基)、990kl(6基)、1,673kl(2基)
ハイドランド施設:29バース
14/3月期 航空系
営業収益  9,112百万円
営業費用 13,538百万円
営業収益 ▲4,426百万円
14/3月期 非航空含
営業収益 25,855百万円
営業費用 28,062百万円
営業収益 ▲2,207百万円
その他
空港敷地の借地料として毎年約80億円の支払いあり
 
福岡空港
南方向写真、中央滑走路の右側(西側)に滑走路を設ける計画。
[ 2015年1月 5日 ]
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