アイコン 米原油メジャー リストラ加速 アラブの王様との戦いの様相

米のシェールガス・オイルやカナダのオイルサンド原油は、原油価格が60ド ル~70ドルが採算ラインとされ、原油価格が100ドル前後でこれまで動いてきていたことから、大開発が行われてきた。しかし、昨年7月の100ドル台か ら急落し、今や46.84ドル(WTIの1/21)前後で推移しており、シェールガス開発で石油メジャーとなった開発会社は、火の車になっている。さら に、これらの石油メジャーが損失を回避するため、大量生産に乗り出していることから、需給バランスが崩れ、今や供給過多に至り、原油価格の低迷を招いてい る。

こうしたシェールガス業界の動向を受け、アメリカのエネルギー関連企業の間では、経営の合理化を進めるため大規模なリストラに踏み切る動きが相次いでいる。

経営の合理化を急ぐアメリカの企業のうち、石油や天然ガスの開発などを手がける大手「ベーカー・ヒューズ」は20日、全従業員の10%余りに当たる7000人を削減すると発表した。
また、油田の探査などを行う大手「シュルンベルジェ」も1月16日に、全従業員の約8%に当たる9000人を削減すると発表したほか、「コノコフィリップス」など石油メジャーも数百人規模の削減を計画している。
国際的な原油取引の指標となるWTIの先物価格は1バレル=50ドルを下回り、昨年7月以降の半年余りで半分以下に下落している。

アメリカでは、シェール革命の恩恵を受け原油の生産量がこの30年余りで最も増えているが、中東と比べて生産コストが高いため採算が悪化し、シェールオイルの関連企業が破綻するケースも出ている。
専門家の間では、世界経済の低迷を受け、原油価格はさらに値下がりするという見方も根強く、中西部ノースダコタ州やアラスカ州などエネルギー産業が経済を支えている地域では影響を懸念する声が強まっている。
以上、
巨万の富を蓄積しているアラブの王様たちは、石油の巨大マーケットであるアメリカが生産するシェールガスは、自国消費によりOPECの対象外であるため価格暴落に対しても生産調整を行わず、今や、アラブの王様と米ハゲタカ投資会社が巨額を出資する新興石油メジャーとの戦いとなっている。
 

[ 2015年1月21日 ]
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