アイコン 2014年の貿易収支 5年連続赤字 輸出減少 12月は黒字

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財務省が発表した貿易統計によると、2015年の輸出額はアメリカ向けの自動車やアジア向けの電子部品の輸出額が増加したことなどから、2014年より3.5%増え、75兆6316億円となった。
輸入額は、原油価格の下落の影響で原油や液化天然ガス(LNG)などの輸入額が減少したため、2014年より▲8.7%減り、78兆4637億円となった。

結果、輸出から輸入を差し引いた2015年の貿易収支は、▲2兆8322億円の赤字となり、5年連続の赤字となった。ただ、赤字の規模は過去最大となった2014年の12兆8161億円と比べ大幅に縮小した。

  問題なのは、輸出数量が2010に比し89.8ポイントと10P以上減少していることにあり、こうしたことが続いているおり、単に円安効果で輸出額が膨ら んでいることを示している点にある。当然、工場が海外へ移転してしまった結果だともいえるが・・・。円安でも海外工場の日本回帰はほとんどないのが実情と なっている。

<12月黒字>
また、合わせて発表された2014年12月の貿易収支は、原油価格の下落の影響などで1402億円の黒字と2ヶ月ぶりに黒字になった。
自動車の輸出が8.6%増加する一方、鉄鋼▲26.8%減、有機化合物▲25.5%減、鉱物性燃料▲41.4%減と大幅なマイナスとなっている。
また、輸入については、医薬品が68.4%増、原油が▲46.7%減、LNGが45.6%減、石油製品が38.8%:減と顕著な落ち込みとなっている。

懸案の中国は、輸出が▲8.6%減(5ヶ月連続減)、輸入が▲8.9%減(3ヶ月連続減)と冴えない収支となっている。中でも有機化合物が▲36.1%減、半導体等電子部品▲18.4%減、科学光学機器▲14.0%減となっており、輸入では通信機(主にスマホ)が▲26.3%減となっている。
財務省は「当面は原油価格の下落の影響で輸入額の減少傾向が続くとみられる」としている。


 

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[ 2016年1月25日 ]

 

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