アイコン 米経済NOW 耐久消費財受注▲5.1%の大幅減 先行き不透明感強まる

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米商務省が公表した昨年12月の耐久財受注は、前月比▲5.1%減と、2014年8月以来1年4ヶ月ぶりの大幅な落ち込みを記録した。市場予想では▲0.6%減だった。
米景気に年末、急ブレーキがかかったことをあらためて窺わせた。
エネルギー部門の低迷とドル高の足かせによる影響が経済の全般に広がれば、2016年初めに景気の弱含みが続くと懸念している。

スタンダード・チャータード(スタンチャート)銀行の米経済エコノミスト、トーマス・コスターグ氏は「米企業は設備投資を大幅に削減している。これがエネルギー部門以外に広がっている兆候が出ており、最大の懸念材料だ。消費もさえず、エネルギー部門によるマイナスの影響を吸収しきれずにいる」と述べている。

落ち込みは広範にみられ、輸送機器受注が▲12.4%減、非国防航空機受注は▲29.4%減となっている。
企業の設備投資の先行指標とされる非国防資本財から航空機を除いたコア受注は▲4.3%減となった。
国内総生産(GDP)の算出に使用されるコア資本財の出荷は▲0.2%減少した。
以上、ロイター

米国の企業は米国市場だけで持っているわけではない。中国や新興国の経済低迷、資源エネルギー国の低迷もアメリカの輸出に大きく影響してくる。欧州の経済低迷からの脱出も望み薄状態。
これでは、米金利は上げられる状況にない。

 

2015年アメリカの経済NOW
 
単位
9
10
11
12
雇用関連
失業率 
5.1
5.0
5.0
5.0
非農業部門雇用者数 
万人
13.7
29.8
25.2
29.2
国の収支関連
貿易収支 
億USD
-425
-446
-424
 
対米証券投資  
億USD
336
-177
314
 
消費関連
小売売上高
%前月比
0
0.1
0.4
-0.1
住宅着工件数 
万件
119.1
106.2
117.9
114.9
住宅建設許可件数
万件
110.5
116.1
128.2
123.2
ミシガン大消費者信頼感指数
確報値
87.2
90
91.8
92.6
消費者信頼感指数
物価関連
102.6
99.1
92.6
96.3
物価関連
生産者物価指数
%前月比
-0.5
-0.4
0.3
-0.2
生産者物価指数
%前年比
-1.1
-1.6
-1.1
-1
消費者物価指数
%前月比
-0.2
0.2
0
-0.1
消費者物価指数
%前年比
0
0.2
0.5
0.7
景気関連
耐久財受注
%前月比
-0.8
2.9
-0.5
-5.1
製造業関連
ISM製造業景況指数 
 
50.2
50.1
48.6
48.2
鉱工業生産
%前月比
-0.2
-0.4
-0.9
-0.4
 
アメリカの輸出国と輸出額 単位:100万ドル、%
 
2013
金額
構成比
伸び率
欧州(EU28)
262,151
16.6
-1.2
 フランス
31,745
2.0
3.0
 ドイツ
47,362
3.0
-2.9
 英国
47,353
3.0
-13.7
NAFTA
527,689
33.4
3.8
 カナダ
301,610
19.1
3.1
 メキシコ
226,079
14.3
4.7
日本
65,206
4.1
-6.8
東アジア
310,251
19.6
7.0
 中国
121,736
7.7
10.2
 韓国
41,715
2.6
-1.3
 香港
42,342
2.7
13
 台湾
25,472
1.6
4.7
 ASEAN
78,986
5.0
4.7
  シンガポール
30,672
1.9
0.5
  タイ
11,797
0.7
8.4
  インドネシア
9,100
0.6
13.8
  マレーシア
13,007
0.8
1.5
  フィリピン
8,404
0.5
3.9
インド
21,842
1.4
-1.2
中南米(メキシコ除く)
184,399
11.7
0.6
 アルゼンチン
10,354
0.7
0.9
 ブラジル
44,119
2.8
0.7
 ベネズエラ
13,204
0.8
-24.6
中東
73,284
4.6
5.3
アフリカ
35,175
2.2
7.5
世界計(FAS)
1,579,593
100.0
2.2
資料:ジェトロ版。
 

[ 2016年1月29日 ]
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