アイコン ユニクロの低迷は暖冬だけが原因か? 高くなった商材 客足遠のく

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ユニクロはいつの間にかプライスリーダーになってしまった。それほど同社製品の類似品は多く販売されており、今では変わり映えしなくなっている。消費税や 地方税・社会保険料が上がり、輸入物価も上がり、勤労世帯の可処分所得は上がらず四苦八苦、当然、購買層は緊縮財政に入っている。
そうした中、同社の魅力であった良い製品をより安く提供してきた原点から今やZARAを追い抜こうとファッションリーダーに衣替えし、価格も上昇志向にある。
ところが、消費者はファッションリーダーとして認めておらず、簡易な買物先として必要アイテムを購入している点に大きな錯覚が生じている。

同社の成功の原点は、それまで安かろうのアクリル製品主体の販売品を綿やウールの自然素材品の販売に転換、それも当時5千円以上していたウール製セーターを2千~3千円台で販売したところに消費者から存在価値が見出され、その後上昇気流に乗ったもの。

安かろうのアクリル品主力時代は、売れない店舗や新規オープン店舗をファミクロやスポクロの店舗に変え悪戦苦闘し失敗した原点がある。
良い品は当然高いというのはユニクロでは通用しない。やはり、調子に乗りすぎるのは怖い、いったん客離れを引き起こすとなかなか戻らないのはマックでも証明されている。軽自動車も一頃より性能は格段に良くなっているものの、価格も高くなっておりまったく売れていない。

今冬は、メインのものが見当たらない。昨冬までは軽量ダウン品を強力に打ち出していたが、今年は差別化された商品アイテムが出ていない。ヒートテックの類は今やイオンなどでも安く販売されており、機能性下着類は差別化されない時代に突入している。
今回の低迷が、単に暖冬によるものならば一過性のものとなるが・・・、客足は昨年1月から前年同月比で減り続けている。原点回帰が必要だろう。
それとも、日本を見切りを付け世界で稼ぐようにしているのだろうか。

 
国内ユニクロの12月の販売状況 (累計は9月から)8月決算
 
既存店
直営店計
直営店+ダイレクト
前年比
749
累計
807
累計
 
累計
売上高
-11.9
-5.5
-12.5
-6.2
-10.7
-4.7
客数
-14.6
-10.2
-15.1
-10.9
-13.8
-9.6
客単価
3.1
5.2
3.1
5.2
3.6
5.4
 
国内ユニクロ 既存店売上高月別推移 2015年  前年同月比
 
12月
11月
10月
9月
8月
7月
売上高
-11.9
-8.9
5.5
2.6
2.5
-1.5
客数
-14.6
-3.6
-3.6
-4.2
-5.1
-6.1
客単価
3.1
9.4
9.4
7.1
7.9
4.9
 
6月
5月
4月
3月
2月
1月
売上高
-1.7
12.3
19.3
-3.0
7.7
8.9
客数
-4.6
2.8
6.7
-10.5
-3.0
-3.0
客単価
3.4
9.3
11.8
8.4
11.1
11.1
・既存店のみ、12月の既存店数は749店舗、決算月は8月
 

[ 2016年1月18日 ]
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