アイコン 台湾総統選 民進党蔡英文主席圧勝 議会も過半制す 嫌中国統一派

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民進党蔡英文主席台湾で16日、総統選挙が投開票され、台湾独立を志向する最大野党・民進党の蔡英文主席(59)が大勝した。
中央選挙委員会の最終発表では、民進党の蔡英文氏(59)が689万票余り、国民党の朱立倫氏(54)が381万票余りと、蔡氏が大差をつけて圧勝した。

同時に台湾の議会・立法院の選挙も行われ113議席のうち、
民進党が68議席、
国民党が35議席
時代力量が5議席(市民+学生の新党、民進党と選挙協力)
などとなっている。
民進党が、改選前の40議席から大きく議席を伸ばし、国民党にかわって第一党となり単独で過半数を獲得した。立法院で民進党が単独で過半数の議席を獲得するのは、1992年に議会で直接選挙が全面的に導入されてから初めて。

中国との融和路線をとる国民党に代わって民進党が8年ぶりに政権を奪回し、台湾で初の女性総統が誕生する。
民進党は、中国が台湾との交流の前提とする「一つの中国」の原則を認めていない。
蔡氏は、同日夜の記者会見で中台関係の「現状維持」を訴えたが、心の狭い中国との間にキシミが生じる可能性もある。
以上、

日台関係では、関係強化が期待されるが、女性総統誕生であり、慰安婦問題などでは韓国並みに早期に日本側は譲歩する必要があろう。菅官房長官ののらりくらり戦術が一番危険。

国民党の李登輝元総統が、中国一辺倒の馬英九総統と袂を分かったのが、今回一番大きく影響している。国民党の内部分解でもあり、李登輝元総統は馬英九総統の中国寄り過ぎの行動を批判し続けた。

台湾国民は、大きく戦後直後の中国からの蒋介石ら国民党と一緒に入った新移民者と日本統治下の中華系および台湾民族(本省人)との間に軋轢があり、戦後直後の中国軍進駐時については、日本統治下の台湾が良かったとする国民が今でも多い。
終戦後の1947年に発生した「2・28事件」では、台湾人が横暴な中国人に抗議活動を展開するも、蒋介石傘下の国民党軍に鎮圧され、大きな犠牲者が出た。現台湾市長の祖父(長期拘留末病死)も犠牲者の一人だった。

台湾ひまわり学生革命・・・、2014年3月、台湾のサービス産業への中国資本への解禁に反対した学生の国会占拠に対して国民も呼応した。馬総統は強行排除で対応しようとしたが、立法院の王金平院長が学生占拠を暫く容認した采配が今回の勝利に結びついている。香港の雨傘革命は、香港行政府と暴力団による強制排除となったが、台湾の議会占拠は自主的な退去となった点に大きな違いがあった。

選挙も人権もない中国共産党独裁政権と民主主義の台湾が同一化することなど不可能。

今回の民進党の圧勝により、台湾新政権は、人権派弁護士まで大量に拘束するなど、内外ともやりたい放題の習政権と一線を画すことになる。

[ 2016年1月18日 ]
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