アイコン ジェイデバイス 宮城と会津工場閉鎖 他工場に集約 リストラ再編成

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半導体受託製造会社のジェイデバイス(大分県臼杵市)は20日までに、宮城工場(宮城県村田町)と会津工場(福島県会津若松市)の全業務を国内の他の工場に移管すると発表した。
両工場は閉鎖する。同社は、両工場の従業員計850人について「雇用維持を前提として勤務地を変更する」との方針を示した。

2工場で行われている半導体の組み立てやテストなどの業務を函館工場(北海道七飯町)と福岡工場(福岡県宮若市)に移管する。
同社は「競争激化に対応するため、函館と福岡に業務を集約して経営効率を改善させたい」と理由を説明する。移管完了は2017年6月末の見通し。
 会津工場は1981年、富士通東北エレクトロニクスの本社工場としてスタート。翌年に宮城工場が富士通宮城エレクトロニクスとして設立された。
2012年の富士通の半導体組み立て事業撤退に伴い、ジェイデバイス社が両工場を譲り受けた。従業員数は宮城工場が520人、会津工場が330人。

撤退方針について、宮城工場のある村田町の佐藤英雄町長は「地域経済に長く貢献してきた。影響は大きく、深刻に受け止めている」と厳しい表情。町商工会の増田敏昭会長は「雇用が減り地元の商業活動にも影響する。町が定住促進を目指している中、大きな痛手だ」とうなだれた。

半導体の洗浄などの工程には大量の水が必要。村田町関係者によると、町全体の上水道の1割強を同社が使用しており、「使用がなくなれば水道事業の経営にも関わる」と心配している。

従業員には18日、方針が説明された。従業員の一人は「12年の九州工場(鹿児島県)に続く閉鎖で現場の士気は下がっている。再編先まで転勤できない人も出てくる」と話した。

会津工場が立地する会津若松市の室井照平市長は「計画は会津工場の移管を伴う事業再編で、本市経済への影響は計り知れず、誠に残念。計画の見直しや従業員の雇用の維持を強く要望したい」とのコメントを出した。
以上、
世界の半導体市場(DRAM・NAND)は、韓国勢のサムスンとSKハイニックスの勝組だけとなっている。これまでの利益で、増加し続ける容量に対し巨額投資を行い続けられる両社の優位性はしばらく続く。DRAMについては、両社の世界シェアは7割に達している。

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[ 2016年1月22日 ]

 

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