アイコン ウーバーへ35億ドル出資のサウジの投資戦略

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米配車サービス大手ウーバー[UBER.UL]は1日、サウジアラビアの政府系ファンド、公的投資基金(PIF)から35億ドルを調達したことを明らかにした。
最新の資金調達計画の一環で、同計画に基づくウーバーの企業価値は625億ドル相当。
今回の投資を受け、PIFのマネジングディレクター、Yasir Al Rumayyan氏がウーバーの取締役会メンバーに加わる。

PIFの出資によりウーバーのバランスシートは110億ドル超に膨らむ。
ウーバーは、急成長する中東と北アフリカ地域に2億5000万ドル投資する方針を示しており、既にこの地域の9カ国15都市で操業している。ただ、中国やインドと同様に地元競合とシェアを奪い合っている。
同地域の第1・四半期の利用者数は39万5000人と前年から5倍以上増えた。サウジアラビア市場には2014年初めに参入。13万人以上いる利用者の約8割は女性だという。
以上、

自動車メーカー大手も配車サービス会社への出資を加速させている。配車サービス会社、一般人と契約して、ユーザーに一般人運転の車両をタクシー代わりに使用してもらうもの。今は配車サービスを専業としている一般人も多く、NYやロンドンではタクシー業界を震撼させている。
料金もタクシーの半額程度であり、すでに多くの顧客を獲得している。
しかし、ウーバーなど配車サービスが狙っている次の戦略は、タクシーの自動運転。目下、グーグル、アップル、マイクロソフトなどIT世界大手が開発にしのぎを削っているほか、本命の自動車メーカーも本腰を入れ開発に当たったり、そうしたIT会社と提携したり、出資したりして取り囲みも図っている。

市場では、完全な自動運転車が開発された場合、まずはタクシー業界に投入されると見ている。ということは、ウーバーなどは、自動運転車を大量所有して、現在のタクシー会社に変身することを目指している。当然、運転する従業員はおらず、自動運転で客先まで行き、客のニーズの場所へ移動、クレジット決済して客は降りることができるようになる。その時にはAIも発達し、自動運転車に指示・入力する従業員も要らないはずだ。
料金が現行のタクシー料金より半額以下になったとしても、タクシー最大のコストである従業員コストがなくなり、膨大な利益を稼ぐことができるようになる。

当然、こうした将来を想定してサウジ政府の投資機関も今回投資したものと見られる。また、自動車メーカーが配車サービス会社へ関係を深めているのも、将来の自動運転車の膨大な数の販売にある。
日本もなんらか手を打たなければ、世界の潮流に取り残される。国交省陸運局とタクシー協会の関係は鎖で繋がれたように硬い。少しずつでも打ち砕く必要があるが、保守的な政治もかかわり、逆に関係を深めているのが実情。その関係は、裁判で負けているほどだ。

[ 2016年6月 3日 ]
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