アイコン 三菱重工 中国向けターボチャージャ17年までに8割増計画

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三菱重工業は、中国で自動車向け過給器(ターボチャージャ)を2017年度に15年度比で約8割増の年産350万台を計画する。
同社のグループ会社で1日に営業を開始した「三菱重工エンジン&ターボチャージャ(MHIET、神奈川県相模原市)」が4日に事業説明会を開き、MHIETでターボ事業部長を務める梶野武常務が明らかにした。

MHIETは、17年度に世界で15年度に比べ約5割超増の1100万台の生産体制を構築する方針を打ち出している。このうち約3割を中国で生産する。

中国では、燃費規制が厳しくなる中、小型エンジンでも燃費性能が改善できる過給器の需要は高まっている。特に大気汚染の深刻な中国では需要拡大が見込まれている。
梶 野常務によれば、中国での生産は、これまでは欧米メーカー向けが中心だったが、すでに第一汽車や東風汽車、スポーツ型多目的車(SUV)に強い長城汽車な ど現地メーカーに採用されており、今後は現地メーカー向けが増えると予想している。中国市場での販売シェアは15年の32%から17年には36%に伸ば す。
過給器の開発機能は、特に主力市場の欧州や日本で強化する。欧州メーカーはエンジンを小型化して燃費を良くし、過給器で出力を上げるダウンサイジング技術が主流なため、開発をサポートして拡販につなげる。

日本ではハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)でもエンジン性能向上のため過給器を搭載する動きが出ており、これに中長期的に対応する。 

MHIETの売上高(15年度は約3000億円)は、16年度に3200億円、17年度に3600億円、20年度に4500億円を目指している。
ターボ事業に加え、エンジン・エナジー事業では各国の環境規制強化により高効率・低公害エンジンの需要が増加しているほか、緊急時の事業継続に対する意識の高まりから発電用エンジン市場が世界的に拡大しており、分散型電源の需要取り込みなどを狙う。
以上、ロイター参照

ターボチャージャ市場は、三菱重工とIHIとで世界市場の半分超のシェアを持ち、14年度の三菱重工は前年度比17%増の630万台、IHIが7%増の591万台だった。
中国では1600以下の小型車につき、取得税の減税がなされており、小型車はセダンもSUVも好調な売れ行きとなっている。そうしたことから、小型車としての省燃費に加え、馬力向上が求められ、ターボチャージャの取り付けが民族メーカー車でも多くなっている。

・・・こうして日本の優秀な自動車部品が中国民族系自動車にも多く取り入れられ、性能も一段と向上、その反動から、今や外資系車としてコストパフォーマンスがあった韓国車の売上台数が大きく減少している。
 
中国民族系車両は、日本製部品を取り入れることで品質と性能の向上を図り、中国国内での販売台数を大きく伸ばしている。
(2014年にはどうして国産車が売れないのかと習近平自ら激怒し、品質・性能の向上をはかり販売増へ至っている)

三菱重工は、エンジンも韓国や中国で販売しており、中国の自動車メーカーから重宝されている。韓国の現代自動車のエンジンは三菱製GDIエンジンだ。

 

中国における民族系の乗用車販売台数推移
/万台
販売台数
シェア
前年比
全体台数
前年比
2016/1~3
255.33
45.0
11.1
566.90
6.8
2015
873.76
41.3
15.3
2,114.63
7.3
2014
757.33
38.4
4.1
1,970.06
9.9
2013
722.20
40.3
11.4
1,792.89
15.7
2012
648.50
41.9
6.1
1,549.52
7.1

[ 2016年7月 5日 ]
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