アイコン 中国 不動産バブル崩壊のリスク/政府系シンクタンク

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中国の政府系シンクタンク、中国社会科学院傘下の財経戦略研究院は12月1日、国内35の主要都市で不動産価格が割高になっており、今後、価格が下落する深刻なリスクがあるとの報告書をまとめ発表した。

下落リスクの高い上位10都市は、一級都市の深セン、上海、北京、天津、二級都市のアモイ、南京、鄭州、合肥、石家荘、福州。

同研究所は、「こうした割高な不動産市場は、上昇率の鈍化や価格の下落に見舞われルカ脳性が非常に高く、警戒が必要だ」と指摘している。
不動産市場の「過度な調整」が起きれば経済成長に重しとなり、金融の安定に悪影響が及ぶと分析している。
短期的には、住宅政策を改善し「ソフトランディング」を誘導する必要があるとの見解も示している。
住宅用地の価格は、今年、中国国内の多くの地域で急激に値上がりしており、当局は、購入を制限したり、開発業者の資金調達能力を抑えるなど、一連の対策に乗り出している。
上海や天津は10月初旬に大掛かりな引き締め策を発表したが、今週に入り新たな対策を導入した。
不動産の下落リスクは、急激に値上がりしている分、2010年よりも深刻だという。翌
2011年には、政府が複数の不動産価格抑制策を導入し、不動産価格は下落に転じた。
ただ、同研究院は、市場の調整には、「多くの手段」があり、国内全体で見た場合、不動産リスクは「管理可能」との認識を示している。
以上、ロイター参照

2010年当時は、金融機関に総量規制をかけ、実質住宅への融資を制限した。中国では、一世帯が投資目的で何戸も購入することから、急激な上昇を招きやすい。現在も多くの主要都市で優遇金利は1世帯1戸に限定させており、伸びが鈍化している。
しかし、中国は仮想離婚して、それぞれが購入しているとされ、総量規制でも掛けない限り、住宅価格の上昇は食い止められないと見られる。
先般、金融機関の情報として、住宅に対する融資凍結指示が当局よりなされたとの報道さ画あったが、当局がいち早くそれを否定した。
しかし、2010年にはそうした当局の否定の裏で総量規制を掛けていた。(当時の原興産の「中国不動産開発事業撤退」のリリースで明らかにされていた)

1年間に3割も4割も上昇する異常さは、単なる投機のバブルでしかない。それも中国の各地の大都市で生じており、行き場のない投機熱が不動産に集中している結果となっている。
景気刺激策の金利低下などの金融緩和策は、一昨年10月から導入され、証券市場をバブル化させた。しかし、昨年6月12日をピークに中国の証券バブルは崩壊、行き場を失った投機資金が再び不動産に向かっているもの。総量規制などして最小限のバブル崩壊で終わらせなければ、経済全体へ大きな影響が出る。
こうしたことを反映してか、中国では鉄鋼価格が下落に転じているとの報道もなされている。

 

10月主要70都市の新築住宅価格指数
2016年
10月
前年
定基
前月比
同月比
2015
100
北  京
100.5
127.5
132.1
天  津
101.2
125.3
126.4
石 家 庄
101.7
118.1
118.9
太  原
100.3
102.3
103.1
呼和浩特
100.3
101.3
100.4
沈  阳
100.4
102.4
102.3
大  
100.6
101.7
101.3
  春
100.7
102.8
102.5
100.4
101.6
102.0
上  海
100.5
131.1
137.8
南  京
102.3
142.0
145.6
杭  州
103.1
131.3
134.1
宁  波
101.4
112.4
114.2
合  肥
101.5
148.4
149.0
福  州
102.6
128.8
129.3
厦  
100.5
145.5
148.4
南  昌
101.1
115.6
116.4
  南
103.4
119.0
119.6
青  
101.3
113.2
112.8
  州
103.5
128.1
130.0
武  
102.8
124.4
126.1
  沙
104.4
116.5
116.4
广  州
101.3
123.6
128.3
深  圳
99.5
131.7
150.5
南  宁
101.4
110.1
110.8
海  口
100.9
104.9
105.2
重  
100.6
105.1
105.1
成  都
99.2
106.3
106.7
  阳
100.6
103.9
104.0
昆  明
101.1
103.2
102.2
西  安
101.6
104.6
105.1
  州
100.0
103.7
103.5
西  宁
100.4
101.9
100.8
  川
100.1
101.3
100.4
乌鲁
99.7
98.5
98.0
唐  山
100.5
101.2
100.8
秦 皇
102.2
104.5
103.6
包  
99.9
99.3
98.6
丹  
100.2
98.3
97.4
  州
100.3
96.1
95.7
吉  林
100.4
101.6
101.1
牡 丹 江
99.5
98.5
98.1
无  
104.8
134.3
134.1
  州
101.6
107.0
107.0
徐  州
101.6
106.8
107.0
温  州
100.5
105.0
105.9
金  
100.9
105.6
106.4
蚌  埠
101.3
106.7
105.8
安  
100.6
105.2
105.0
泉  州
101.1
106.1
106.1
九  江
101.9
109.8
109.0
  州
103.1
112.0
111.4
烟  台
100.7
104.9
104.2
  宁
100.5
100.7
99.7
洛  阳
100.3
102.0
101.5
100.5
102.8
103.0
宜  昌
100.8
103.7
103.4
襄  阳
100.1
101.7
100.2
岳  阳
101.3
104.3
102.8
常  德
100.4
102.1
101.5
惠  州
102.2
122.9
122.8
湛  江
101.3
105.9
104.4
韶  关
101.1
105.4
104.0
桂  林
101.0
103.2
102.6
北  海
100.4
102.7
102.6
三  
100.9
102.7
102.7
  州
99.7
102.5
102.7
南  充
99.6
101.2
100.1
遵  
100.2
100.9
100.5
大  理
100.3
102.1
101.3
    中国国家統計局発表値。
 

[ 2016年12月 2日 ]
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