奈良県と奈良市は７日、高額のＣ型肝炎治療薬「ハーボニー」の偽造品が見つかった問題で、偽造品を取り扱っていた薬局経営会社「関西メディコ」に対し、医薬品医療機器法（薬機法）に基づく業務改善命令を出した。一連の問題で行政処分が行われたのは初めて。

　発表では、同社が経営する薬局チェーン「サン薬局」の（奈良市の）平松店で購入した患者が今年１月１０日、偽造品に気付き、服用前に同店に問い合わせて問題が発覚していた。

同１３日にかけて、同店のほか、平群店、三室店で、正規のボトルにビタミン剤などが入れられた偽造品計５本が見つかった。

ハーボニーは、製造元の米ギリアド・サイエンシズの日本法人が指定する卸売業者を通じ、病院や薬局に納入されている。

この場合、錠剤の入ったボトルに外箱や添付文書が付いているが、偽造品はいずれも箱などがない状態で取引されていた。

以上、