アイコン 富山「あいの風とやま鉄道」営業赤字に転落 新幹線効果薄まる

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新幹線開通で民間移管された北陸本線、富山の「あいの風とやま鉄道」は14日、2016年度の経常損益が▲2億2400万円の赤字(15年度は1億2100万円の黒字)だったと発表した。

2016年度の利用者数は、前年度比▲0.3%微減の1472万人だった。北陸新幹線の開業効果の減少で、定期外の利用者は減ったが、定期の利用者は通勤・通学ともに増えた。

結果、運賃収益は微減にとどまり、貨物線使用料や広告収入などの増加で営業収益は増収となった。

 だが、修繕費が3億円以上増えたほか、開業初年度はかからなかった固定資産税などを計上し、開業2年目で経常赤字に転落した。

除雪費が低水準だったことなどから16年末に発表した業績予想よりは赤字幅が改善したが、厳しい経営は続きそう。

富山県からの経営安定基金の繰り入れにより最終黒字を確保したが、同社は「(修繕費や諸税は)2016年度の発生額が通常」としている。

同社は、北陸新幹線の長野駅~金沢駅間が延伸開業する際、西日本旅客鉄道(JR西日本)から並行在来線として経営分離される北陸本線の富山県内区間にあたる倶利伽羅駅~市振駅間において、運営を担う第三セクターの鉄道事業者。出資者は富山県および富山市をはじめとする県内全15市町村に加え、富山地方鉄道、北陸電力、北陸銀行、インテックなどの出資によって、2012年(平成24年)7月に「富山県並行在来線準備株式会社」として設立された。

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[ 2017年6月15日 ]

 

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