アイコン 独ディーゼル車 EGR不正たら尿素SCR不正に発展

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ドイツ金融サービス監督庁は7日、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)とダイムラー(ベンツ)が、株主に対する情報開示の規則に違反したかについて調査を開始したと述べた。

VWとダイムラーは、カルテルを巡り当局に処罰の軽減を求めて自己申告したと報じられている。
独誌シュピーゲルは7月、BMWとメルセデス、ポルシェ、アウディ<NSUG.DE>、VWが業界の作業部会を利用して、ディーゼル車の排ガス浄化に使う液体「アドブルー」のタンクの大きさについて共謀した可能性があると報じた。

BaFinは両社が通報者保護制度を利用したかどうか、またそれが投資家らに開示されるべきかどうかについて調査していると述べた。

<AdBlueと尿素SCRシステム、先の報道>
AdBlue®の主成分は、尿素。純水に高純度の工業用尿素を溶かして製造する無色・透明の尿素水溶液。
ディーゼル車に取り付けられた触媒内部にて排出ガスに対して噴霧され、大気汚染の原因とされている窒素酸化物を窒素と水に分解し、無害化する尿素SCRシステム・装置。

先般の報道では、AdBlueを小型化するため、認証検査時だけ機能し、走行中はAdBlueを機能させない不正プログラムが搭載されていたという。
EGR(ディーゼルエンジンでの排ガス再循環燃焼装置)の機能停止という米国で2015年9月大問題になった不正プログラムとまったく同じ不正を、排ガスの出口のマフラー前部に取り付けるPM2.5の元凶とされる窒素酸化物除去装置の尿素水系触媒装置でも不正していたことが明らかになったと報道されていた。

メーカーにとって、不正により尿疎水タンクを小型化することで車両重量を軽減できる。
小型化することで製造代も安価になる。
触媒装置を機能させないことで尿疎水の交換も不必要となる。
しかし、小型化された尿疎水タンクは、認証機関を騙すためだけのイミテーションだったことになる。
こうした、AdBlueの小型化(走行中・無作動)をドイツ自動車工業会(VDA)のメーカー会合で決定し、談合・カルテルの問題となっているが、本質はEGR不正のVW問題と同等の不正である。
いかにドイツやフランス・イギリスのクリーンディーゼル車がデタラメだったことを物語っている。
VW1件来、現在のディーゼル車は問題をクリアしているとされるが、エンジンルームが一定温度になるとEGRが機能しなくなる問題(48℃以下で機能ストップ)は解決しておらず、総じて、欧州のクリーンディーゼル車はクリーンでも何でもなく、最悪の大量な排ガスを欧州に、韓国に、地球全体に撒き散らしながら走行させている。

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[ 2017年8月 8日 ]

 

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