アイコン パグダディ自爆と米軍用犬 米陸軍「デルタフォース」主導

 

 

ISのカルマ・パグダディ居住地情報は、クルド人部隊がISを攻撃して確保した書類の中から所在を突き止め、米軍へ報告、米軍がその情報を精査し、攻撃に移したとされる。

米東部時間26日午前7時15分、シリア北西部イドリブ県、トルコにも近いパリシャ村(反政府組織アルカイダの支配地とされる)。

イスラム国(IS)の最高指導者アブバクル・パグダディ容疑者(48)を逮捕する「カイラ・ミューラー」作戦に投入された米軍特殊部隊指揮官が、ワシントンのホワイトハウスに緊迫した様子を伝えた。
作戦開始約2時間後、パグダディの死亡を確認したという内容だった。<ホワイトハウスでは>
トランプ大統領は現場から約9700キロ離れたホワイトハウスの作戦指令室で、米軍急襲の映像を、ペンス副大統領、オブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)、ミリー統合参謀本部議長らと作戦の様子を見守った。
トランプ大統領は、「まるで映画を見ているように(作戦は)完璧だった」と述べた。完璧な作戦が迅速に進んだのには、短時間に身元確認が可能な「DNA検査」があった。

<陸軍最精鋭特殊部隊「デルタフォース」主導>
「デルタフォース」など米陸軍最精鋭特殊部隊が実行した今回の作戦には、ISの拉致・殺害被害者である米国人人権活動家のカイラ・ミューラーさん(1988~2015)の名前がつけられた。
右派メディア「ブライトバート」は、デルタフォースのほかにも第75レンジャー連隊、「ナイトストーカーズ」と呼ばれる160特殊作戦航空連隊(SOAR)、1機に約20人が搭乗できるヘリコプター「CH47チヌーク」8機も動員されたと伝えた。

2011年5月の9・11テロの首謀者、オサマ・ビンラディン容疑者に対する作戦では、米海軍精鋭特殊部隊ネイビーシールズとヘリコプター「ブラックホーク」が投入されていた。

ヘリコプターは着陸前からパグダディ容疑者がいると推定される建物に向かって砲撃を加えた。隊員は正門ではなく建物の壁を壊して中に進入した。
エスパー国防長官は27日、ABCニュースに出演し、「今回の作戦は完璧に行われた。地上にも100人ほどの兵士が投入された」と明らかにした。

<15分後にDNAで身元確認>
パグダディ容疑者は妻2人と3人の子どもと共にトンネルの中で米軍の軍用犬に追われ、自爆ベストを起爆させた。
トランプ氏は「現場で身元を確認した。(パグダディ容疑者の)死亡から約15分後に速やかに確認された」と述べた。

米紙ニューヨーク・タイムズは、「身元の確認が速やかに行われたのは、特殊部隊がDNA検査など生体認識技術の装備を持参したことを示唆する」と伝えた。
最新の移動用DNA検査装備は、身体の一部や血液によって90分以内に身元を確認することができるという。
デスクトップコンピュータや家庭用電子レンジほどの大きさなのでヘリコプターに簡単に運ぶことができる。
国防総省や連邦捜査局(FBI)も生体認識技術に多くの投資をし、デルタフォースには生体認識の専門家も含まれていると同紙は伝えた。

作戦には、軍事用ロボットも待機していた。ただ、米軍がパグダディ容疑者を非常に近くで追跡していたので、ロボットが使われることはなかった。
パグダディ容疑者の自爆に備えて軍事用ロボットを準備したものとみられる。
ただ、パグダディ容疑者の自爆にもかかわらず、軍事用ロボットを投入せずに米軍の死傷者なく作戦を終了させた。

<軍用犬活躍>
トランプ大統領は、今回の作戦を承認する前、隊員に死傷者が出ることを最も懸念したという。2017年1月、大統領就任直後に中東イエメンでネイビーシールズの隊員1人が作戦中に死亡したことがあった。
今回の作戦では、米軍2人が軽傷を負ったが、すぐに部隊に復帰した。ただ、特殊部隊員より先に投入された数頭の軍用犬が重傷を負ったという。

軍用犬は背中にカメラを付けて危険地帯に人間より先に進入する。
ワシントン・エグザミナー紙は、米軍が2001年の9・11テロ後、対テロ作戦などで軍用犬を積極的に活用していると伝えた。
勇猛で知られるドイツ犬のシェパード、若干小柄だが航空侵入作戦に投入されるベルギー犬のマリノアが代表的。
2011年、ネイビーシールズのビンラディン射殺作戦時も「カイロ」という名前の軍用犬マリノアが投入された。
軍用犬にも階級があり、副士官階級を受ける。
「ハンドラー」と呼ばれる軍用犬管理兵は、軍用犬より階級が低い。軍用犬をいい加減に扱わないように下級者に管理を任せている。
以上、韓国・東亜日報参照

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[ 2019年10月29日 ]

 

 

 


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