アイコン 米、無人戦闘機XQ-58A「ヴァルキリー」F-22・35と試験飛行


米空軍は16日、米アリゾナ州ユマの米陸軍性能評価試験場(YPG)で9日、ステルス無人機XQ-58A「ヴァルキリー」が、ステルス戦闘機F-22ラプター、F-35ライトニングIIと試験飛行をしたと明らかにした。
XQ-58は、米クレイトス社が空軍と共同で開発している無人機。人工知能を搭載し、無人飛行が可能。昨年3月に初飛行に成功している。

9日の試験飛行の目的は、XQ-58がF-22とF-35の通信を中継するのを点検することだった。
ステルス戦闘機は敵のレーダーに探知されないだけでなく、通信も敵に傍受されないよう低確率傍受(LPI)暗号データリンクを使用する。
ところがF-22とF-35は暗号データリンク体系が異なり、情報を交換できない。このためXQ-58が中継機を搭載して両有人ステルス戦闘機の間で情報を交わせるようにした。
この日の試験飛行でXQ-58は計18件の性能を点検したが、うち半分の9件はまともに機能したが、半分は問題として、米空軍のケイト・スト中佐は「通信が途中で切れ、試験飛行が成功したわけではない」と評価した。

米空軍は無人戦闘機の実戦配備を準備中。

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米空軍は、任務に基づき適切なモジュールをXQ-58に搭載することで試験飛行させ、XQ-58が有人ステルス戦闘機を援護しながら危険地域に先に入って偵察をしたり、レーダーや防空武器のような危険要素を除去する役割を担わせようとしている。
速度はそれほどないがステルス性が高ければ戦闘能力は関係なくなる。ただ、次世代の機は速度もマッハ1.5クラスまで上げるものと見られる。

最終的な目標は空対空用無人戦闘機。
8月には米国防総省傘下の国防高等研究計画局(DARPA)が戦闘機のパイロットとAIの空対空シミュレーション戦闘大会を開催した。AIは飛行時間2000時間を超えるベテラン戦闘機パイロットと競い5対0で完勝している。

現在の無心攻撃機ドローンは、空対空戦闘は考慮されておらず、単に空対地ミサイルを搭載して飛ばす無人飛行機、テキサスの空軍基地でドローンらの情報や映像を収集し、世界中での攻撃は同基地から軍担当のゲーマーが攻撃を指示している。
そのため、病院や学校などへの誤爆が後を絶たないことも事実。情報をデータとして全部インプットし、AIにより判断させれば、誤爆は大きく減少するものと見られる。当然、当初はAIと人の手の併用と思われるが・・・。

↓AI搭載の無人機XQ-58A「ヴァルキリー」(尾翼・赤)
1217_01.jpg

 

↓XQ-58 Valkyrie


スクロール→

スペック

XQ-58 Valkyrie Role Unmanned combat aerial vehicle

Manufacture

Kratos Defense & Security Solutions

First flight

5-Mar-19

Length

28ft 10in (8.8m)

Wingspan

22ft 0in (6.7m)

Performance

 

Maximum speed

567kn (652mph, 1,050km/h)

Maximum speed

Mach 0.85

Range

2,128nmi (2,449mi, 3,941km)

Service ceiling

44,997ft (13,715m)

Armament

 

Hardpoints

8: 2 weapon bays with 4 in each - with a capacity of up to 550lb (250kg)・・・ミサイル格納庫

Bombs

JDAM, Small diameter bomb・・・誘導爆弾

 1217_02.jpg

[ 2020年12月17日 ]

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