日銀の調査による企業間で取り引きされるモノの値動きを示す9月の「企業物価指数」は、4ヶ月連続で前年同月を下回った。
米中貿易戦争の影響で、中国経済が減速していることなどから、原油などの商品の市況が悪化したことが主な要因で、鉄くずなどの「スクラップ類」が約▲27%、「石油・石炭製品」が▲11%余り下落するなど、市況悪化していることが主な要因。
10日発表した9月の企業物価指数は、平成27年の平均を100とした指数で100.9と、前年同月を▲1.1%下回った。
指数が前年同月を下回るのは4ヶ月連続で、8月の▲0.9%からさらに下落幅が広がった。
日銀は、9月の企業物価指数は、前月と比べると横ばいだが、米中貿易戦争の懸念を背景に商品市況に関わる品目の物価が下がりやすくなっていることに変わりはなく、今後の動向を注視しているとしている。