アイコン 「二丈福祉会」で補助金不正受給と前理事長着服の嫌疑

Posted:[ 2020年1月22日 ]



福岡県糸島市の社会福祉法人「二丈福祉会」の前理事長(2017年死亡)が、2012年に開設したサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の総工費を約1億円水増しして申請し、国の補助金の一部を不正受給した疑いのあることが分かったと報道されている。

前理事長の関係者によると、不正受給した補助金は1千万円を超えるとみられる。
 
前理事長は水増しした工事代金約1億1千万円を還流し、私的に着服していたという。福岡地裁は昨年11月の民事訴訟の判決で、前理事長による総工費の水増しや着服を認定している。
福祉会は前理事長が1989年に設立し、県内で特別養護老人ホームやデイサービスを運営。
2011年に県内の建設会社にサ高住「くらじの里家」(69戸、同県直方市)の新築工事を発注、2012年に完成した。総工費は6億9300万円として、国交省に補助金申請した。


補助制度は、自治体の認定を受けたサ高住を新築した事業者が対象。総工費のうち、共用部分やデイサービス室の建設、バリアフリー化にかかった工事費の3分の2を助成する。
国交省への情報公開請求によると、くらじの里家は約2億6114万円が補助対象で、1億7410万円を助成している。
 
関係者は前理事長から「補助金を多くもらえないか」と相談を受けたと説明。前理事長が口座を管理していた建設会社が、ペーパーカンパニー2社に工事費の倍近い1億5500万円で建具や内装の工事を発注したとする虚偽の注文書を作成したが、実際は2社を通さず、建設会社が下請け業者に発注した。
 
水増しで補助対象の工事費は数千万円分増え、補助金も1千万円以上増えたとみられる。
前理事長は、補助金対象以外の工事でも庭工事代金を増額させるなどし、私的に着服した工事代金は計約1億1千万円に上るという。
建設会社は2016年、水増し分を不正に受け取ったとして、前理事長に返還などを求めて福岡地裁に提訴。地裁は2019年11月、請求の一部を認め、前理事長の親族に計約86300万円の支払いを命じている(親族側が控訴)。

以上、西日本新聞参照

 

施設名
くらじの里家
所在地
福岡県直方市須崎町6番3号
施設種型
サービス付高齢者向け住宅
入居要件
60歳以上
居室数
69室
敷地面積
12520.67平米
延床面積
3909.64平米
居室区分
全室個室(トイレ・バス・キッチン・介護ベット付)
土地・建物の権利
社会福祉法人二丈福祉会
運営法人
社会福祉法人二丈福祉会
関連施設
特別養護老人ホーム 仙寿苑
障害福祉サービス生活介護 二丈しおさいの丘
地域密着型特別養護老人ホーム はまぼう
運営法人
法人名
社会福祉法人 二丈福祉会
理事長
小川宏恵
所在地
福岡県糸島市二丈深江2291-1
設立
1989年10月13日
経歴
平成1年10月13日
福岡県知事より二丈福祉会設立許可
平成2年4月10日
特別養護老人ホーム仙寿苑・仙寿苑デイサービスセンター事業開始
平成17年9月1日
二丈町在宅介護支援センター事業開始
平成11年1月1日
二丈町在宅重度心身障害者短期保護事業受託
平成11年8月10日
居宅介護支援事業(仙寿苑ケアプランセンター)指定
平成11年12月1日
短期入所生活介護(特別養護老人ホーム仙寿苑)指定
通所介護(仙寿苑デイサービスセンター)指定
平成12年3月28日
指定介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム仙寿苑)指定
平成12年4月1日
二丈町生きがい活動支援通所事業受託
平成17年8月31日
知的障害者通所更生施設(二丈しおさいの丘)指定
平成24年4月1日
自立支援法生活介護事業(二丈しおあさいの丘)指定
平成24年10月1日
サービス付き高齢者向け住宅(特定施設入居者生活介護)
くらじの里家事業開始
平成24年12月1日
くらじの里家デイサービスセンター事業開始
平成26年1月16日
地域蜜着型特別養護老人ホームはまぼう事業開始
平成27年4月1日
糸島市二丈地域包括支援センター事業開始
平成29年5月1日
短期入所生活介護、介護予防短期入所生活介護事業
(特別養護老人ホームはまぼう)指定

 


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